2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社バルカーの2025年3月期第3四半期決算は、売上高449億9,400万円（前年同期比2.7％減）、営業利益42億2,200万円（同22.5％減）と減収減益となりました。シール製品事業は好調でしたが、機能樹脂製品事業の落ち込みが影響しています。通期予想は売上高625億円（前期比1.2％増）、営業利益65億円（同8.5％減）を見込んでおり、先端産業市場の需要回復に期待がかかります。
主な事業セグメント
株式会社バルカーは、シール製品事業、機能樹脂製品事業、シリコンウエハーリサイクル事業他を主な事業セグメントとしています。シール製品事業が主力で、先端産業市場向け高機能シール製品の販売が回復基調にあります。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が449億9,400万円（前年同期比2.7％減）、営業利益が42億2,200万円（同22.5％減）、経常利益が44億8,700万円（同22.5％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益が28億400万円（同29.7％減）となりました。シール製品事業は増収増益でしたが、機能樹脂製品事業が大幅減収減益となり、全体としては減収減益となっています。
貸借対照表の変化
総資産は782億5,700万円（前期末比37億6,900万円増）となりました。主な増加要因は、原材料及び貯蔵品の増加20億4,300万円、建設仮勘定の増加36億1,500万円です。負債は296億3,400万円（同38億7,800万円増）となり、短期借入金が23億9,700万円増加しました。純資産は486億2,200万円（同1億900万円減）となり、自己資本比率は61.4％（同3.3ポイント低下）となりました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、短期借入金が23億9,700万円増加し、長期借入金も4億9,200万円増加しています。これは主に先端産業市場に向けた供給能力の拡大を目的としたものと考えられます。一方で、投資有価証券が14億6,300万円減少しており、資金調達と資産の効率化が進められています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の連結業績予想は、売上高625億円（前期比1.2％増）、営業利益65億円（同8.5％減）、経常利益65億円（同12.2％減）、親会社株主に帰属する当期純利益50億円（同1.9％増）を見込んでいます。世界的な設備投資の減速や半導体関連景況の本格的な回復の遅れなどが懸念されていますが、先端産業市場などにおける需要動向の変動を一定程度織り込んでいます。
株主還元
配当金については、2025年3月期の年間配当予想は1株当たり150円（中間75円、期末75円）となっています。前期と同額の配当を予定しており、安定した株主還元を継続する方針です。
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