2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社ニフコの2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比3.6%減の2,640億円となる一方、営業利益は20.1%増の378億円と大幅増益を達成しました。ドイツ系OEM事業の譲渡や原材料費の改善、経費削減が奏功し、利益率が向上しています。通期予想も上方修正され、年間配当も75円へ増配予定と、収益性と株主還元の両面で改善が見られます。
主な事業セグメント
株式会社ニフコは、主に合成樹脂成形品事業とベッド及び家具事業を展開しています。合成樹脂成形品事業では自動車向け部品が主力で、ベッド及び家具事業では国内外でベッドや家具を製造販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比3.6%減の2,640億2千万円となりました。一方、営業利益は20.1%増の378億6千200万円、経常利益は16.6%増の404億300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は19.3%増の279億1千900万円と、大幅な増益となりました。これは主に、ドイツ系OEM事業の譲渡や原材料費を含めた変動費の改善、管理可能経費削減の取り組みなどによるものです。
貸借対照表の変化
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比4.6%減の3,629億1千900万円となりました。主な減少要因は現金及び預金の72億2千700万円減、売掛金の44億8千万円減、投資有価証券の36億9千700万円減です。負債は19.0%減の1,081億2千600万円、純資産は3.1%増の2,547億9千300万円となりました。
キャッシュフローの変化
キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比で72億2千700万円減少しています。また、短期借入金が52億8千300万円、1年内返済予定の長期借入金が30億1千500万円それぞれ減少しており、財務活動によるキャッシュフローの減少が示唆されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想が上方修正されました。売上高は前回予想比3.2%増の3,510億円、営業利益は6.7%増の480億円、経常利益は10.9%増の490億円、親会社株主に帰属する当期純利益は26.4%増の330億円と、大幅な増益が見込まれています。これは合成樹脂成形品事業の好調と為替の円安進行が主な要因です。
株主還元
期末配当予想が1株当たり35円から40円に上方修正されました。これにより、中間配当35円と合わせて年間配当は75円となる見込みです。前期実績の64円から17.2%増加となります。
注意事項
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