(株)ミロクの決算情報

株式会社ミロクの主な事業セグメントは、猟銃事業、工作機械事業、クラウドソリューション事業です。猟銃事業が主力で、ボルトアクションライフルや上下二連銃を製造しています。工作機械事業では機械部門や加工部門があり、クラウドソリューション事業では設備保全業務効率化のためのクラウドシステムを提供しています。

当第1四半期連結累計期間の売上高は29.6億円（前年同期比12.2％増）となりました。猟銃事業の売上高が14.0％増加し、全体を牽引しました。一方、営業利益は2,100万円（同73.4％減）と大幅減益となりました。これは原材料価格の高騰や工作機械事業の加工部門の不振が影響しています。経常利益は1.33億円（同6.1％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.02億円（同18.2％増）となりました。増収減益の結果となっています。

資産合計は前連結会計年度末比4.5％増の236.28億円となりました。主な増加要因は、建設仮勘定が10.92億円増加したことです。負債合計は同11.9％増の104.06億円となり、短期借入金が4.2億円増加しました。純資産合計は同0.7％減の132.21億円となりました。自己資本比率は56.0％と、前連結会計年度末の58.9％から2.9ポイント低下しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末比20.5％増の15.66億円となっています。短期借入金の増加4.2億円が主な要因と考えられます。設備投資の状況については、有形固定資産の取得による支出が多かったと推測されます。減価償却費は1.15億円で、前年同期の1.91億円から大幅に減少しています。

2025年10月期の通期連結業績予想は、売上高132.6億円（前期比21.4％増）、営業利益1億円、経常利益2.5億円、親会社株主に帰属する当期純利益1.8億円を見込んでいます。第1四半期の実績は売上高で通期予想の22.3％、営業利益で21.3％の進捗となっています。前年度の実績と比較すると、増収増益を見込んでいますが、利益面での大幅な改善を予想しています。

2025年10月期の配当予想は、中間配当5円、期末配当5円の年間10円となっています。前期の実績は中間配当10円、期末配当2円の年間12円でした。年間配当金は2円減少する予定です。配当性向や総還元性向については言及がありません。