東リ(株)の決算情報

東リ株式会社の主な事業セグメントは、「プロダクト事業」と「インテリア卸及び工事事業」の2つです。プロダクト事業では塩ビ床材やカーペット等のインテリア製品の製造を行い、インテリア卸及び工事事業ではインテリア関連商材の仕入販売及び内装工事等を行っています。

当連結会計年度の売上高は1,057.09億円（前期比3.2％増）となりました。一方、利益面では原材料価格の上昇や人件費増加等により、営業利益は43.76億円（前期比12.1％減）、経常利益は46.65億円（前期比11.0％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は35.07億円（前期比4.9％減）となりました。プロダクト事業の売上高は639.05億円（前期比2.4％増）、インテリア卸及び工事事業の売上高は681.21億円（前期比2.1％増）と増収となりましたが、利益面では減益となっています。

当連結会計年度末の総資産は940.63億円（前期末比3.5％増）となりました。主な増加要因は、製造設備増強に伴う有形固定資産の増加です。負債は456.85億円（前期末比1.3％増）、純資産は483.77億円（前期末比5.7％増）となりました。自己資本比率は51.1％（前期末50.0％）と改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは24.69億円の収入（前期比53.3％減）となりました。仕入債務の減少や棚卸資産の増加が主な要因です。投資活動によるキャッシュ・フローは47.69億円の支出（前期比22.4％増）となり、有形固定資産の取得による支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは8.42億円の収入（前期は15.67億円の支出）となり、借入れによる収入が増加しました。

2026年3月期の連結業績見通しは、売上高1,080億円（前期比2.2％増）、営業利益40億円（前期比8.6％減）、経常利益42億円（前期比10.0％減）、親会社株主に帰属する当期純利益31億円（前期比11.6％減）を予想しています。新製品を中心とする販促活動による売上拡大を目指す一方、減価償却費の上昇や販売促進費の増加等により減益を見込んでいます。

当期の配当金総額は12.27億円、1株当たり配当金は21円（前期比2円増）となりました。次期の配当予想は1株当たり27円（当期比6円増）を予定しています。配当性向は当期35.2％、次期予想50.7％と上昇する見込みです。