2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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リンテック株式会社の2025年3月期第3四半期決算は、半導体・電子部品関連製品の需要回復や米国での販売好調により、売上高2,390.26億円（前年同期比17.4％増）、営業利益204.75億円（同214.2％増）と大幅な増収増益となりました。通期予想も売上高3,100億円、営業利益240億円と高い成長率を維持する見通しです。
主な事業セグメント
リンテック株式会社の主な事業セグメントは、印刷材・産業工材関連、電子・光学関連、洋紙・加工材関連の3つです。印刷材・産業工材関連ではシール・ラベル用粘着製品や自動車用粘着製品、電子・光学関連では半導体・電子部品関連製品、洋紙・加工材関連では特殊紙や剥離紙・フィルムを扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が2,390.26億円（前年同期比17.4％増）、営業利益が204.75億円（同214.2％増）、経常利益が215.8億円（同191.7％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益が161.54億円（同304.4％増）となりました。半導体・電子部品関連製品の需要回復や米国でのシール・ラベル用粘着製品の販売数量増加が好調な業績に寄与しました。原燃料価格や物流コストの上昇傾向はあったものの、販売数量増加の効果が大きく、利益面でも大幅な改善が見られました。
貸借対照表の変化
総資産は3,422.13億円（前期末比2.6%増）となりました。主な変動として、受取手形、売掛金及び契約資産が46.03億円増加、棚卸資産が34.88億円増加、有形固定資産が40.64億円増加しました。負債は986.35億円（同2.0%減）となり、支払手形及び買掛金が36.43億円増加した一方、短期借入金が11億円減少、長期借入金が18.91億円減少しました。純資産は2,435.78億円（同4.6%増）となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは253.84億円の収入（前年同期比1.6%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは178.26億円の支出（同7.8%増）となり、主に有形固定資産の取得による支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは99.89億円の支出（同384.9%増）となり、短期借入金の返済や配当金の支払いが主な要因です。結果として、現金及び現金同等物の四半期末残高は501.41億円（前年同期比16.6%増）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高3,100億円（前期比12.2%増）、営業利益240億円（同125.8%増）、経常利益243億円（同110.6%増）、親会社株主に帰属する当期純利益170億円（同224.2%増）を見込んでいます。第3四半期までの好調な業績を踏まえ、前回発表の予想から変更はありません。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、1株当たり100円（前期比12円増）を予定しています。第2四半期末に50円の配当が実施され、期末配当も50円を予定しています。
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