2025年３月期 決算短信の要約
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菊水化学工業は、建築用仕上塗材業界で事業展開しています。当期は売上高213億9,000万円(前期比4.5％減)、営業利益2億6,400万円(同52.2％減)と減収減益となりました。物価高による消費マインドの低下が影響し、戸建て住宅の塗り替え需要が低迷しました。次期は高付加価値製品の開発・販売強化や社会インフラ市場への展開により、増収増益を見込んでいます。
主な事業セグメント
菊水化学工業株式会社は、建築用仕上塗材の製造・販売及び建築工事の請負を主な事業としています。製品販売・工事の単一セグメントで事業を展開しており、改修市場を中心に製品販売及び責任施工による工事受注の拡大に取り組んでいます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の業績は、売上高が213億9,000万円(前期比4.5％減)となりました。利益面では、売上高減少の影響や基幹システム移行に伴う原価計算の見直しにより、営業利益は2億6,400万円(同52.2％減)、経常利益は3億4,100万円(同46.2％減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億6,500万円(同55.9％減)となりました。物価高による消費マインドの変化で戸建て住宅の塗り替えが低迷し、需要が低調に推移したことが主な要因です。
貸借対照表の変化
資産合計は162億600万円(前期比10.3％減)となりました。主な変動として、売掛金が5億300万円減少、投資有価証券が5億3,700万円減少しました。負債合計は65億3,800万円(前期比21.8％減)となり、仕入債務が10億8,200万円減少、短期借入金が4億円減少しました。純資産合計は96億6,700万円(前期比0.5％減)となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4億9,500万円の資金増加(前期は10億8,300万円の増加)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは1億4,500万円の資金増加(前期は5億5,200万円の減少)となり、主に投資有価証券の売却等による収入の増加によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは6億7,600万円の資金減少(前期は4億4,300万円の減少)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期(2026年3月期)の連結業績予想は、売上高225億円(前期比5.2％増)、営業利益6億5,000万円(同145.4％増)、経常利益6億9,100万円(同102.1％増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億3,300万円(同161.1％増)を見込んでいます。市場のニーズにマッチした高付加価値製品の開発・製造・販売に取り組むとともに、社会インフラ市場への展開を推進する方針です。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり17円(前期16円)となりました。次期の配当予想は、1株当たり年間17円(中間7円、期末10円)を予定しています。配当金総額は2億1,400万円、配当性向は129.0％となっています。
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