2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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ヤマハ株式会社の2025年3月期第3四半期は、売上収益3,506億円(前年同期比2.6%増)、事業利益319億円(同14.9%増)と増収増益となりました。しかし、中国・インドネシアのピアノ製造設備等の減損損失109億円の計上により、営業利益は203億円(同20.7%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は142億円(同31.0%減)と減益となりました。
主な事業セグメント
ヤマハ株式会社の主な事業セグメントは、楽器事業、音響機器事業、その他事業です。楽器事業ではピアノや電子楽器、管弦打楽器等の製造販売を行い、音響機器事業ではオーディオ機器や業務用音響機器、ICT機器等の製造販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上収益は前年同期比2.6%増の3,506億円となりました。事業利益は14.9%増の319億円と増収増益となりましたが、営業利益は20.7%減の203億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は31.0%減の142億円と減益となりました。楽器事業の減益を音響機器事業の増益でカバーしましたが、中国・インドネシアのピアノ製造設備等の減損損失109億円を計上したことが減益の主因です。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比4.9%減の6,341億円となりました。流動資産は2.0%増加し3,768億円、非流動資産は13.5%減少し2,572億円となりました。負債合計は10.5%減の1,388億円、資本合計は3.2%減の4,953億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は77.9%と1.3ポイント上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは441億円の収入となり、前年同期比69.1%増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは27億円の収入となり、前年同期の208億円の支出から大きく改善しました。財務活動によるキャッシュ・フローは357億円の支出となり、前年同期比58.1%増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績予想を下方修正し、売上収益4,600億円(前期比0.6%減)、事業利益330億円(同1.9%減)、営業利益175億円(同39.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益135億円(同54.5%減)を見込んでいます。ピアノ事業の構造改革を進め、インドネシアの生産拠点2社の清算を決定するなど、需要減少に対応した生産体制の再編を行う予定です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、1株当たり76円(株式分割前換算)を予定しています。第2四半期末配当37円(株式分割前)に加え、期末配当13円(株式分割後)を予定しています。
注意事項
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