未来工業(株)の決算情報

未来工業株式会社の主な事業セグメントは、電材及び管材、配線器具、その他(省力化機械及び樹脂成形用金型事業、電気通信事業、ケーブルテレビ事業等)です。電材及び管材が主力事業となっています。

2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が349.69億円(前年同期比2.6%増)と過去最高を更新しました。しかし、原材料単価の上昇により、営業利益は56.93億円(同0.3%減)、経常利益は58.23億円(同0.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は39.46億円(同0.8%減)と減益となりました。セグメント別では、電材及び管材の売上高は2.1%増、配線器具は8.4%増となりましたが、その他は3.6%減少しています。

総資産は前期末比2.5%増の651.12億円となりました。主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産が3.19億円増加、電子記録債権が9.34億円増加、有形固定資産が2.26億円増加したことです。負債は前期末比0.9%増の128.61億円、純資産は前期末比2.9%増の522.51億円となりました。自己資本比率は79.2%と高水準を維持しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は前年同期の15.06億円から16.03億円に増加しています。これは設備投資の増加を示唆しており、将来の成長に向けた投資が行われていることがうかがえます。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高452.92億円(前期比2.7%増)、営業利益66.09億円(同9.9%減)、経常利益67.49億円(同9.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益45.63億円(同10.8%減)を見込んでいます。売上高は増加するものの、利益面では減益を予想しており、原材料価格の高騰などが影響していると考えられます。

2025年3月期の年間配当金予想は130円(前期実績150円)となっています。第2四半期末に50円の配当が実施され、期末配当は80円を予定しています。配当性向は約46%となる見込みです。