(株)バンダイナムコホールディングスの決算情報

バンダイナムコグループは、デジタル事業、トイホビー事業、ＩＰプロデュース事業、アミューズメント事業を主な事業セグメントとしています。各事業では、ゲーム開発・配信、玩具製造・販売、アニメーション制作、アミューズメント施設運営など、幅広いエンターテインメント分野をカバーしています。

2025年3月期の連結業績は、売上高1.24兆円(前期比18.2%増)、営業利益1,802.29億円(同98.7%増)、経常利益1,864.7億円(同79.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,293.01億円(同27.4%増)と、全ての指標で大幅な増収増益となりました。特にデジタル事業とトイホビー事業が好調で、利益率の高い商品・サービスのヒットが業績を牽引しました。

資産は前期末比13.5%増の1.1兆円となりました。主な増加要因は、現金及び預金が665.92億円、投資有価証券が572.22億円増加したことです。負債は前期末比13.7%増の3,094.2億円、純資産は前期末比13.3%増の7,932.16億円となりました。自己資本比率は71.9%と高水準を維持しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは1,873.37億円の収入(前期比110.7%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは620.04億円の支出(前期は101.36億円の収入)、財務活動によるキャッシュ・フローは773.47億円の支出(前期比2.8%増)となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は3,609.6億円(前期末比16.0%増)となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高1.2兆円(前期比3.3%減)、営業利益1,450億円(同19.5%減)、経常利益1,490億円(同20.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000億円(同22.7%減)と減収減益を見込んでいます。ただし、2025年3月期の大幅増益の反動を考慮すると、依然として高水準の業績を維持する見通しです。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり71円(中間配当11円、期末配当60円)となりました。2026年3月期の配当予想は、中間配当23円を予定していますが、期末配当は未定です。新たな株主還元方針として、総還元性向50%以上、DOE(純資産配当率)3.60%を下限とする方針が示されました。