(株)スリー・ディー・マトリックスの決算情報

株式会社スリー・ディー・マトリックスは、自己組織化ペプチド技術を基にした医療製品の開発・製造・販売を行っています。主力製品は吸収性局所止血材で、日米欧3極で複数の製造販売承認を取得し、グローバルに販売活動を展開しています。

当第3四半期連結累計期間の事業収益は50.59億円（前年同期比69.5%増）と大幅に増加しました。特に米国での売上が147.9%増の23.01億円と急成長しています。一方で、営業損失は6.06億円と前年同期から10.12億円改善しましたが、依然として赤字が続いています。為替差損の影響等により、経常損失は13.81億円、親会社株主に帰属する四半期純損失は13.93億円となりました。

総資産は前連結会計年度末比11.5億円増加の70.37億円となりました。主な増加要因は、現金及び預金の増加6.17億円、売掛金の増加4.78億円です。純資産は22.88億円増加の26.41億円となり、主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ15.43億円増加したことによります。一方で、転換社債型新株予約権付社債は9.76億円減少しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前連結会計年度末から6.17億円増加し19.81億円となっています。これは主に新株予約権の行使による資金調達によるものと考えられます。一方で、転換社債型新株予約権付社債の一部償還も行われており、財務活動によるキャッシュ・フローに影響を与えています。

2025年4月期の連結業績予想は、事業収益69.94億円（前期比52.4%増）、営業損失7.69億円、経常損失14.18億円、親会社株主に帰属する当期純損失14.31億円と予想されています。米国を中心とした売上成長が見込まれる一方で、引き続き営業損失が予想されています。

配当に関する具体的な記載はありませんが、業績予想では当期純損失が見込まれており、現時点では配当の実施は難しい状況と推測されます。