2025年12月期 第1四半期決算短信の要約
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キヤノンの2025年第1四半期決算は、売上高1兆584億円（前年同期比7.1%増）、営業利益965億円（同20.5%増）と好調な結果となりました。全事業セグメントで増収を達成し、特にイメージング事業が大きく伸長しました。通期見通しも増収増益を予想していますが、米国の関税政策や為替変動など不確実性も高まっています。
主な事業セグメント
キヤノンの主な事業セグメントは、プリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの4つです。プリンティングは複合機やプリンター、メディカルはCTやMRIなどの医療機器、イメージングはカメラやネットワークカメラ、インダストリアルは半導体露光装置などを扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年第1四半期の売上高は前年同期比7.1%増の1兆584億円となり、第1四半期として過去最高を記録しました。営業利益は20.5%増の965億円、当社株主に帰属する四半期純利益は20.5%増の722億円となりました。ミラーレスカメラやレーザープリンター、ネットワークカメラが高い成長を示し、全ての事業セグメントで増収となりました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末から1,079億円増加し5兆8,742億円となりました。現金及び現金同等物の増加や棚卸資産の積み増しが主な要因です。負債は2,729億円増加し2兆3,941億円となり、短期借入の実行などが影響しました。純資産は1,650億円減少し3兆4,801億円となり、株主資本比率は3.9ポイント減少して54.7%となりました。
キャッシュフローの変化
営業キャッシュ・フローは前年同期比53億円減の719億円の収入となりました。投資キャッシュ・フローは前年同期比357億円減の518億円の支出となり、フリーキャッシュ・フローは前年同期比304億円増の201億円の収入となりました。財務キャッシュ・フローは短期借入金の増加により1,876億円の収入となり、前年同期から816億円増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績見通しは、売上高4兆6,500億円（前期比3.1%増）、営業利益4,660億円（前期比4.8%増）、税引前当期純利益4,810億円（前期比3.2%増）、当社株主に帰属する当期純利益3,330億円（前期比2.4%増）としています。米国の関税政策の影響を考慮し、為替レートは米ドル142円、ユーロ160円を想定しています。
株主還元
2025年12月期の年間配当金予想は1株当たり160円（前期実績155円）となっています。第2四半期末と期末にそれぞれ80円の配当を予定しています。配当性向50%を目途に、安定的かつ積極的な利益還元の方針を掲げています。
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