2025年３月期 決算短信の要約
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HOYAグループの2025年3月期は、情報・通信事業の好調により増収増益を達成しました。売上収益は13.6%増の8,660億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は11.4%増の2,021億円となり、過去最高を更新しました。特に半導体関連製品の需要急増が業績を牽引し、一株当たり配当金も前期比50円増の160円に引き上げられました。
主な事業セグメント
HOYAグループの主な事業セグメントは、「ライフケア」事業と「情報・通信」事業です。ライフケア事業ではメガネレンズやコンタクトレンズなどのヘルスケア関連製品、内視鏡や眼内レンズなどのメディカル関連製品を扱っています。情報・通信事業では半導体用マスクブランクスなどのエレクトロニクス関連製品、光学レンズなどの映像関連製品を製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上収益が前年比13.6%増の8,660億円、税引前利益が9.9%増の2,600億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が11.4%増の2,021億円となりました。主に情報・通信事業が好調で、特に半導体用マスクブランクスやハードディスク用ガラスサブストレートの需要が急増したことが増収増益に寄与しました。一方、ライフケア事業のメディカル関連製品は中国市場での影響を受け、減収となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比2.5%増の1兆2,343億円となりました。主な増加要因は、棚卸資産が4.6%増の1,246億円、売上債権及びその他の債権が16.1%増の1,771億円となったことです。負債合計は8.8%増の2,626億円、資本合計は1.0%増の9,716億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は前期末の80.4%から78.9%へ低下しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前当期利益の増加により、前期比5.5%増の2,351億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したものの、関連会社への貸付金の回収による収入により、前期比7.3%減の332億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に自己株式の取得による支出の増加により、前期比71.7%増の1,904億円の支出となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想については、第1四半期決算発表時に第2四半期連結累計期間の予想を、第3四半期決算発表時に通期の予想を公表する方針であり、現時点では未定となっています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期比50円増の1株当たり160円（中間配当45円、期末配当115円）となる予定です。配当性向は27.5%となり、前期の21.3%から上昇しています。今後は配当性向40%を目安とする累進配当を基本方針としています。
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