(株)インターアクションの決算情報

株式会社インターアクションは、IoT関連事業、環境エネルギー事業、インダストリー4.0推進事業を主な事業セグメントとしています。IoT関連事業では検査用光源装置、環境エネルギー事業では排ガス処理装置や乾燥脱臭装置、インダストリー4.0推進事業では精密除振装置や歯車試験機などを扱っています。

当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高が53.03億円（前年同期比8.7％増）、営業利益が12.73億円（同71.0％増）と大幅に増加しました。これは主にIoT関連事業とインダストリー4.0推進事業における製品販売が好調だったためです。特にIoT関連事業では、国内顧客向け検査用光源装置の販売が伸びました。一方、環境エネルギー事業は減収減益となりました。

総資産は前連結会計年度末比0.5％減の135.74億円となりました。流動資産は1.6％減少し121.15億円となり、固定資産は9.0％増加し14.58億円となりました。負債は28.5％減少し18.67億円となり、純資産は6.1％増加し117.06億円となりました。自己資本比率は86.2％と5.3ポイント上昇し、財務基盤が強化されています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比28.05億円増加し91.29億円となっています。一方で、受取手形及び売掛金が3.54億円、電子記録債権が21.91億円、仕掛品が4.97億円それぞれ減少しており、営業活動によるキャッシュ・フローは改善していると推測されます。

2025年5月期の通期連結業績予想は、売上高66.96億円（前期比13.6％減）、営業利益13.06億円（同17.2％減）、経常利益13.19億円（同19.5％減）、親会社株主に帰属する当期純利益9.06億円（同19.9％減）と減収減益を見込んでいます。第3四半期までの実績が好調であるにもかかわらず、通期予想が下方修正されていないことから、第4四半期に大幅な減速を予想していると考えられます。

2025年5月期の年間配当金は35円（中間配当10円、期末配当25円）を予定しています。これは前期と同額ですが、株主還元方針の変更に伴いDOE4.0％以上を目安としており、現時点での年間配当金の理論値は43円となる可能性があります。ただし、様々な要因により変動する可能性があるため、予想値は据え置かれています。