2025年３月期 決算短信の要約
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株式会社コロワイドの2025年3月期決算では、売上収益が2,691億5,600万円（前年比11.6%増）と成長を示しましたが、原材料価格や人件費の上昇、為替差損の影響により、当期利益は22億5,500万円（前年比44.5%減）と大幅に減少しました。一方で、新株発行により資本を強化し、次期以降の成長に向けた基盤を整えています。2026年3月期は増収増益を見込んでおり、中長期的には2030年3月期に連結売上収益5,000億円を目指しています。
主な事業セグメント
株式会社コロワイドは、主に直営飲食店の運営とFC事業を展開しています。主要セグメントには㈱コロワイドMD、㈱アトム、㈱レインズインターナショナル、カッパ・クリエイト㈱、㈱大戸屋ホールディングスがあり、各種レストラン業態や居酒屋業態の運営、フランチャイズ本部事業、食品の商品開発・製造・物流などを行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上収益は2,691億5,600万円（前年比11.6%増）、事業利益は93億500万円（前年比6.8%増）となりました。一方で、当期利益は22億5,500万円（前年比44.5%減）、親会社の所有者に帰属する当期利益は12億4,900万円（前年比57.0%減）と大幅に減少しました。これは原材料価格や人件費の上昇、為替差損の影響によるものです。セグメント別では、㈱コロワイドMDの売上が961億4,400万円と最も高く、次いで㈱レインズインターナショナルが923億8,400万円となっています。
貸借対照表の変化
資産合計は前年比17.8%増の3,122億2,600万円となりました。主な増加要因は、現金及び現金同等物が252億3,000万円増、のれんが93億4,400万円増、有形固定資産が47億8,300万円増、無形資産が39億1,000万円増加したことです。負債合計は前年比6.7%増の2,251億1,800万円、資本合計は前年比60.9%増の871億800万円となりました。資本の増加は主に新株発行による資本金と資本剰余金の増加によるものです。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは288億800万円の収入となり、主に税引前利益と減価償却費及び償却費によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは216億600万円の支出となり、主に連結子会社の取得と有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは179億5,400万円の収入となり、主に株式の発行による収入とリース負債の返済による支出によるものです。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前年比54.5%増の715億3,700万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上収益2,884億2,700万円（前年比7.2%増）、事業利益113億100万円（前年比21.5%増）、当期利益32億6,600万円（前年比44.8%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益21億2,900万円（前年比70.4%増）を見込んでいます。中長期的には、2030年3月期までに連結売上収益5,000億円の達成を目指しています。国内外食事業の拡大に加え、海外外食事業や給食事業の成長を通じて企業価値の向上に努める方針です。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は5円00銭（配当金総額5億3,100万円）となりました。2026年3月期の配当予想も1株当たり5円00銭を予定しています。優先株式については、各種優先株式ごとに異なる配当金が設定されています。
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