(株)ゼンショーホールディングスの決算情報

ゼンショーホールディングスは、「グローバルすき家」「グローバルはま寿司」「グローバルファストフード」「レストラン」「小売」を主な事業セグメントとする外食産業グループです。国内外で多様な飲食チェーンを展開し、スーパーマーケット事業も手掛けています。

当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高8,467億6,000万円(前年同期比19.8％増)、営業利益580億9,400万円(同55.2％増)、経常利益552億4,600万円(同55.9％増)、親会社株主に帰属する四半期純利益341億200万円(同56.3％増)と大幅な増収増益となりました。人流の回復や経済活動の正常化に伴う個人消費の持ち直しが見られ、特に外食関連事業でご家族やグループでの利用が増加しました。各セグメントの既存店売上高前年比も好調で、「グローバルすき家」109.1％、「グローバルはま寿司」117.2％など、全体的に成長が見られました。

当第３四半期連結会計期間末の総資産は8,275億9,700万円となり、前連結会計年度末から795億4,100万円増加しました。主に有形固定資産の増加によるものです。負債は5,794億5,500万円となり、460億5,100万円増加しました。これは主に有利子負債の増加によるものです。純資産は2,481億4,200万円となり、334億8,900万円増加しました。利益剰余金の増加及び為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率は29.9％と、前連結会計年度末の28.7％から1.2ポイント上昇しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は330億5,000万円（前年同期263億5,800万円）と25.4％増加しています。のれんの償却額は11億600万円（前年同期13億2,400万円）と16.5％減少しています。これらの数値から、設備投資が積極的に行われている一方で、のれんの償却は減少傾向にあることが推測されます。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高1兆800億円（前期比11.8％増）、営業利益625億円（同16.4％増）、経常利益615億円（同20.8％増）、親会社株主に帰属する当期純利益370億円（同20.5％増）と、増収増益を見込んでいます。この予想は直近に公表されたものから修正はありません。

2025年3月期の年間配当金は、前期の50円から70円へ増配が予定されています。第2四半期末に35円の配当が実施され、期末配当も35円が予想されています。配当性向は30.3％となる見込みです。