2025年３月期 決算短信の要約
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シモジマの2025年3月期連結業績は、売上高が606億8,000万円と過去最高を更新しましたが、原材料価格高騰や円安の影響で利益は減少しました。化成品・包装資材事業が好調で売上を牽引し、自己資本比率は83.9％と高水準を維持しています。2026年3月期は増収増益を見込んでいますが、コスト上昇への対応が課題となっています。
主な事業セグメント
シモジマは、紙製品事業、化成品・包装資材事業、店舗用品事業の3つの主要セグメントで構成されています。紙製品事業ではオリジナルブランドの紙袋や包装紙を、化成品・包装資材事業ではポリ袋や食品包材を、店舗用品事業では事務用品や日用雑貨を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が606億8,000万円(前年同期比5.0％増)と過去最高を更新しました。一方、利益面では原材料価格の高騰や円安の影響で、営業利益は29億8,600万円(同8.5％減)、経常利益は33億300万円(同8.8％減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億8,800万円(同12.0％減)と減益となりました。化成品・包装資材事業が364億9,400万円(同6.8％増)と好調でしたが、紙製品事業は99億9,700万円(同1.5％減)と苦戦しました。
貸借対照表の変化
総資産は前期比15億6,300万円減の418億4,300万円となりました。主な要因は、現金及び預金が15億9,400万円減少したことです。負債は前期比19億8,500万円減の66億6,500万円となり、仕入債務が14億1,300万円減少しました。純資産は前期比4億2,100万円増の351億7,800万円となり、自己資本比率は4.0ポイント上昇し83.9％となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは9億2,300万円の増加(前期は46億9,800万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益30億2,800万円、減価償却費10億1,300万円の計上があった一方、仕入債務の減少13億8,300万円、棚卸資産の増加4億7,200万円があったためです。投資活動によるキャッシュ・フローは8億6,400万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは16億8,500万円の減少となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高635億円(前期比4.6％増)、営業利益35億7,500万円(同19.7％増)、経常利益38億円(同15.0％増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億円(同19.7％増)を見込んでいます。インバウンド需要の回復が期待される一方、原材料価格の上昇や円安による仕入れコスト増大、物流費の高騰が懸念されます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり54円(前期比3円増)、配当金総額は12億6,100万円となりました。2026年3月期も1株当たり54円の配当を予定しており、予想配当性向は50.5％となる見込みです。
注意事項
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