2025年3月期 決算短信の要約
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田中精密工業の2025年3月期連結業績は、海外での売上構成変化により減収減益となりました。売上高404.74億円(前期比4.9%減)、営業利益27.04億円(同26.2%減)となる一方、自己資本比率は55.0%に上昇し財務体質は改善しています。次期は成長投資により減益予想ですが、EV向け部品獲得やM&Aで増収を見込んでいます。
主な事業セグメント
田中精密工業株式会社の主な事業セグメントは、部品製造事業、ソリューション事業、モビリティ事業の3つです。部品製造事業は自動車部品製造、ソリューション事業は新たな価値創造、モビリティ事業は自動車販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高404.74億円(前期比4.9%減)、営業利益27.04億円(同26.2%減)、経常利益31.35億円(同21.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益17.88億円(同19.4%減)となりました。国内自動車販売の増加はあったものの、海外における売上構成の変化により減収減益となりました。部品製造事業の売上高は10.3%減、ソリューション事業は54.7%増、モビリティ事業は11.8%増となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比2.4%増の437.17億円となりました。主な要因は有形固定資産の増加です。負債は1.0%増の126.61億円、純資産は3.0%増の310.55億円となりました。自己資本比率は55.0%と前期末から1.8ポイント上昇しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは44.21億円の収入(前期比40.4%減)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは31.3億円の支出(同10.9%増)、財務活動によるキャッシュ・フローは20.95億円の支出(同42.8%減)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比6.21億円減少し、81.78億円となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高406億円(前期比0.3%増)、営業利益21億円(同22.4%減)、経常利益22億円(同29.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益13億円(同27.3%減)を見込んでいます。北米での落ち込みはあるものの、EV向け部品の獲得やM&Aにより増収を予想していますが、中期経営計画達成に向けた成長投資等により減益となる見通しです。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり32円(中間13円、期末19円)となる予定です。2026年3月期の配当予想は年間32円(中間16円、期末16円)を予定しています。
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