2025年３月期 決算短信の要約
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株式会社カネミツの2025年3月期連結業績は、売上高111.17億円（前期比0.2%増）、営業利益7.55億円（同30.9%増）と増収増益となりました。トランスミッション部品とxEV部品の国内拡大が寄与し、自己資本比率も71.3%に改善しています。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、配当も増配を予定していますが、米国自動車関税の影響に注意が必要です。
主な事業セグメント
株式会社カネミツは、自動車および農業機械用の鋼板製プーリの製造・販売を主な事業としています。プーリ、トランスミッション部品、xEV部品、モーターコア部品を4本柱として事業を展開しており、日本、東南アジア、中国の3つの地域セグメントで事業を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が111.17億円（前期比0.2%増）、営業利益が7.55億円（同30.9%増）、経常利益が8.14億円（同21.2%増）となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は5.4億円（同14.5%減）となりました。トランスミッション部品とxEV部品の国内での拡大、中国でのプーリ外製品の受注伸長が増収に寄与しましたが、タイでの国内自動車販売低迷による売上減少がありました。利益面では、営業利益と経常利益は増益となりましたが、当期純利益は減益となっています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が161.01億円（前期比0.0%減）とほぼ横ばいでした。流動資産は2.39億円増加し、固定資産は2.44億円減少しました。負債は44.29億円（同13.9%減）となり、純資産は116.71億円（同6.5%増）となりました。自己資本比率は71.3%（前期比4.4ポイント増）と改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは16.51億円の収入（前期比16.5%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは10.37億円の支出（同4.5%増）、財務活動によるキャッシュ・フローは7.99億円の支出（同9.9%増）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は30.73億円（前期比2.8%減）となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高111.7億円（前期比0.5%増）、営業利益8.3億円（同9.9%増）、経常利益8.8億円（同8.1%増）、親会社株主に帰属する当期純利益6.7億円（同23.9%増）を見込んでいます。ただし、米国自動車関税の動向により業績予想が変更される可能性があることが注記されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり30円（前期比0.5円増）となりました。2026年3月期の配当予想は年間31.5円（前期比1.5円増）となっています。配当性向は2025年3月期が28.4%、2026年3月期予想が24.0%となっています。
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