2025年3月期第3四半期決算短信の要約
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日野自動車の2025年3月期第3四半期決算は、売上高1兆2,802億円（前年同期比12.2%増）、営業利益450億円（同9.7倍）と増収増益となりました。しかし、北米認証関連損失2,584億円の計上により純損失2,653億円を計上。自己資本比率は9.1%に低下し、財務体質が悪化しています。今後の業績回復と財務改善が課題となっています。
主な事業セグメント
日野自動車株式会社の主な事業セグメントは、トラック・バス事業、トヨタ向け車両事業、補給部品事業、およびその他事業です。国内外でトラックやバスの製造・販売を行い、トヨタ自動車向けの車両生産も行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は1兆2,802億700万円で、前年同期比12.2%増加しました。営業利益は450億6,700万円（前年同期比9.7倍）、経常利益は196億9,900万円（同4.8倍）と大幅に改善しました。しかし、北米認証関連損失2,584億1,300万円を特別損失に計上したため、親会社株主に帰属する四半期純損失は2,653億6,600万円となりました。国内トラック・バス販売台数は11.8%増加し、トヨタ向け車両台数も21.2%増加しました。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比4.9%減の1兆3,930億9,700万円となりました。負債は19.4%増加し1兆1,954億600万円となり、主に認証関連損失引当金が1,997億5,100万円増加したことによります。純資産は57.3%減少し1,976億9,100万円となり、親会社株主に帰属する四半期純損失2,653億6,600万円の計上が主な要因です。自己資本比率は前期末の26.8%から9.1%に低下しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、貸借対照表の変動から、営業活動によるキャッシュ・フローは認証関連損失引当金の増加により改善、投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資等により減少、財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済等により減少したと推測されます。現金及び預金は前期末比9.6%増加し843億2,100万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績予想は、売上高1兆6,500億円、営業利益450億円、経常利益170億円、親会社株主に帰属する当期純損失2,650億円に修正されました。国内トラック・バス販売台数42.0千台、海外トラック・バス販売台数85.0千台、トヨタ向け車両台数153.4千台を見込んでいます。前回予想からの変更点は明記されていませんが、北米認証関連損失の影響が大きいと考えられます。
株主還元
配当に関する具体的な記載はありませんが、当第3四半期連結累計期間において配当金の支払いはなく、今後の配当予想についても言及されていません。大幅な純損失を計上していることから、当面は無配が継続される可能性が高いと推測されます。
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