2025年３月期決算短信の要約
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住信ＳＢＩネット銀行は、当連結会計年度で経常利益381億円(前年同期比9.6％増)、純利益281億円(同13.2％増)を達成しました。住宅ローンの伸長や市場金利上昇が収益に寄与し、デジタルバンク事業とBaaS事業が好調でした。総資産は11兆2,369億円に拡大し、来期は純利益340億円を見込んでいます。
主な事業セグメント
住信ＳＢＩネット銀行株式会社の主な事業セグメントは、デジタルバンク事業、BaaS事業、THEMIX事業です。デジタルバンク事業はモバイルアプリやインターネットを通じた銀行業務、BaaS事業は提携先企業への銀行機能提供、THEMIX事業はデータマーケティングや林業DXなどの非金融業務を展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の経常利益は381億円(前年同期比9.6％増)、親会社株主に帰属する当期純利益は281億円(同13.2％増)となりました。住宅ローンを中心とした貸出金利息の増加や、国内外の市場金利上昇による有価証券利息の増加が経常利益増加に寄与しました。また、子会社株式売却益が純利益増加に貢献しています。デジタルバンク事業の経常利益は337億円(同7.9％増)、BaaS事業は47億円(同30.1％増)と好調でした。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比5,605億円増加し11兆2,369億円となりました。貸出金は住宅ローン等への積極的な取組みにより7,033億円増加し8兆6,760億円、預金は3,510億円増加し9兆8,141億円となりました。純資産は親会社株主に帰属する当期純利益281億円の計上等により183億円増加し1,699億円となりました。自己資本比率は1.5％と前年度の1.4％から上昇しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、住宅ローンを中心とした貸出金の増加により325億円の支出(前連結会計年度は5,511億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券や固定資産の取得等により1,358億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金などの支払により27億円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比1,710億円減少し、1兆4,945億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績見通しについて、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比58億円増益(＋20.9％)の340億円を見込んでいます。これは、主力事業の継続的な成長と収益性の向上を反映したものと考えられます。
株主還元
配当につきましては、2026年3月期の通期業績見通しを前提として、1株当たり3円50銭増配の22円50銭を予定しています。これは前期の19円00銭から18.4％の増配となり、株主還元の強化を示しています。
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