ジャパンクラフトホールディングス(株)の決算情報

ジャパンクラフトホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、小売事業と出版・教育事業です。小売事業では「クラフトハートトーカイ」ブランドを中心とした店舗とECを展開し、出版・教育事業では株式会社日本ヴォーグ社を中心に手芸関連の出版や教育事業を行っています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は105億8,800万円（前年同四半期比10.7％減）となりました。一方で、営業利益は1億1,100万円（前年同四半期11億8,700万円の営業損失）、経常利益は6,500万円（前年同四半期11億9,100万円の経常損失）と黒字転換しました。これは主に、不採算店舗の閉鎖や商品価格の適正化、BtoB事業の拡大などの構造改革の効果によるものです。ただし、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億7,000万円（前年同四半期16億5,500万円の損失）と赤字が続いています。

総資産は前連結会計年度末比3.8%増の117億1,600万円となりました。主な増加要因は、現金及び預金が4億6,500万円、商品及び製品が2億4,200万円増加したことです。負債は前連結会計年度末比4.7%減の79億3,100万円となりました。純資産は前連結会計年度末比27.6%増の37億8,500万円となり、自己資本比率は32.1%（前連結会計年度末26.3%）に改善しました。

キャッシュ・フロー計算書の詳細な記載はありませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比24.4%増の23億7,200万円となっています。また、短期借入金が2億5,000万円増加し、長期借入金も7,800万円増加しており、資金調達を行っていることがわかります。

2025年6月期の通期連結業績予想は、売上高145億円（前期比5.8%減）、営業利益8,000万円、経常利益2,000万円、親会社株主に帰属する当期純損失1億2,000万円を見込んでいます。前回公表からの修正はありません。引き続き構造改革を進め、営業利益の黒字化を目指していますが、当期純利益の黒字化には至らない見通しです。

2025年6月期の期末配当予想は1株当たり3円となっています。前期は無配でしたので、復配の予定です。