(株)ＱＬＳホールディングスの決算情報

株式会社QLSホールディングスは、保育事業、介護福祉事業、人材派遣事業を主な事業セグメントとしています。保育事業が主軸ですが、今後は介護福祉事業と人材派遣事業の拡大を目指しています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は76.21億円（前年同期比27.4%増）、営業利益は4.79億円（同90.7%増）、経常利益は4.76億円（同90.5%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は3.26億円（同104.9%増）となりました。保育事業の売上高は42.05億円（同11.4%増）、介護福祉事業は19.21億円（同94.3%増）、人材派遣事業は12.09億円（同27.1%増）と、全セグメントで増収増益を達成しています。特に介護福祉事業の成長が顕著で、M&Aによる事業拡大が寄与しています。

総資産は前期末比3.32億円増の46.2億円となりました。主な増加要因は、リース資産の増加1.37億円です。負債は1.11億円減の30.59億円となり、主に長期借入金の減少2.5億円によるものです。純資産は4.43億円増の15.6億円となり、新株発行による資本金・資本剰余金の増加1.59億円や四半期純利益3.26億円の計上が寄与しています。自己資本比率は33.8%と、前期末の26.0%から7.8ポイント改善しました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前期末比4,100万円増加しています。営業活動によるキャッシュ・フローは増加したと推測されますが、投資活動では子会社株式の取得などにより支出が増加したと考えられます。財務活動では長期借入金の返済による支出があった一方、新株発行による収入がありました。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高97.1億円（前期比16.1%増）、営業利益5.2億円（同26.9%増）、経常利益5.2億円（同28.7%増）、親会社株主に帰属する当期純利益3.85億円（同68.7%増）を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期も堅調な業績が期待されています。

2025年3月期の1株当たり配当金は10円（株式分割考慮前30円）を予定しています。これは普通配当8円に東証グロース市場上場記念配当2円を加えたものです。前期の1株当たり配当金は20円（株式分割考慮後6.67円）でした。