2025年３月期 決算短信の要約
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KOA株式会社の2025年3月期決算は、産業機器向け需要減少の影響を受け減収減益となりました。売上高641.2億円(前年同期比1.1%減)、営業利益11.76億円(同64.5%減)と大幅な減益となりましたが、自動車向け市場は堅調に推移しています。今後は自動車向け需要の拡大が見込まれる一方、産業機器向けの回復遅れが懸念されています。
主な事業セグメント
KOA株式会社の主な事業セグメントは、電子部品業界における抵抗器、IC、複合部品などの回路部品の製造・販売です。地域別セグメントとして「日本」「アジア」「アメリカ」「ヨーロッパ」の4つを報告セグメントとしています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が641.2億円(前年同期比1.1%減)、営業利益が11.76億円(同64.5%減)、経常利益が12.43億円(同72.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が2.6億円(同90.6%減)となりました。産業機器向けの需要減少が影響し、減収減益となりました。一方で、自動車向け市場は中国、欧州、北米で堅調に推移しています。
貸借対照表の変化
資産合計は1,413.65億円(前期末比9.1%増)となり、主に有形固定資産の増加によるものです。負債合計は632.55億円(同24.0%増)で、長期借入金の増加が主因です。純資産合計は781.1億円(同0.6%減)となりました。自己資本比率は55.3%と前期末の60.6%から低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは81.01億円の収入(前年同期比14.3%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは239.39億円の支出(同37.6%増)で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは112.52億円の収入(同8.5%減)となり、主に長期借入れによる収入によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高655億円(前期比2.2%増)、営業利益6.3億円(同46.4%減)、経常利益8億円(同35.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3.1億円(同19.0%増)を見込んでいます。自動車向け需要は堅調に推移する一方、産業機器向けの回復遅れが予想されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり40円(前期比10円減)、配当金総額は14.84億円となりました。2026年3月期の年間配当予想は1株当たり30円(前期比10円減)です。
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