2025年３月期 決算短信の要約
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日本ケミコン株式会社の2025年3月期決算は、産業機器関連市場の需要減少により減収減益となりました。売上高1,226億8,400万円(前期比18.6%減)、営業利益37億4,000万円(同60.3%減)と大幅な減少となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は3,700万円と黒字転換しました。次期は高付加価値品の拡販やICT市場への注力により業績回復を目指します。
主な事業セグメント
日本ケミコン株式会社の主な事業セグメントは「コンデンサ」です。主にアルミ電解コンデンサの材料から一貫した製造販売を行っています。その他にCMOSカメラモジュールやインダクタ(コイル)なども手がけています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の連結業績は、売上高が1,226億8,400万円(前期比18.6%減)、営業利益37億4,000万円(同60.3%減)、経常利益15億6,800万円(同80.2%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は3,700万円(前期は212億9,100万円の純損失)と黒字転換しました。産業機器関連市場の需要減少が主な要因で、コンデンサセグメントの売上高は1,180億2,200万円(同19.0%減)、セグメント利益は33億200万円(同62.6%減)となりました。
貸借対照表の変化
総資産は1,627億200万円(前期比102億1,900万円減)、負債合計は1,060億3,400万円(同132億7,500万円減)となりました。純資産は為替換算調整勘定の増加や退職給付に係る調整累計額の増加などにより566億6,700万円(同30億5,600万円増)となりました。自己資本比率は34.5%(前期末30.7%)に改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4億9,300万円の支出となりました。主な要因は棚卸資産の増加37億7,300万円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは97億5,400万円の支出で、主に有形固定資産の取得93億2,500万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは119億3,100万円の支出となり、主に借入金の返済によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,460億円(前期比19.0%増)、営業利益75億円(同100.5%増)、経常利益58億円(同269.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益44億円を見込んでいます。ICT市場への注力や高付加価値品の生産能力増強、最適地生産の実現などにより、業績回復を目指します。
株主還元
当期の期末配当は無配となりました。次期(2025年度)の配当は、第2四半期末は無配、期末配当金は1株当たり20円(普通株式)を予定しています。A種種類株式については、定款に基づき所定の金額の配当を実施する予定です。
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