2025年3月期 決算短信の要約
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北陸電気工業の2025年3月期は、電子部品セグメントの好調により増収増益となりました。売上高431.85億円(前期比+5.8%)、営業利益26億円(同+14.5%)と過去最高を更新しましたが、経常利益と純利益は減益となりました。自己資本比率は52.6%に改善し、財務体質が強化されています。一方、次期は減収減益を予想しており、不透明な事業環境への対応が課題となっています。
主な事業セグメント
北陸電気工業株式会社の主な事業セグメントは電子部品と金型・機械設備です。電子部品セグメントでは抵抗器、モジュール製品、電子デバイス、回路基板等を製造・販売しています。金型・機械設備セグメントでは金型・機械設備の製造・販売及び保守業務を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が431.85億円(前期比+5.8%)、営業利益が26億円(同+14.5%)と増収増益となりました。一方、経常利益は28.49億円(同-8.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は21.94億円(同-13.5%)と減益となりました。電子部品セグメントでは、顧客の在庫調整進展や円安を背景に受注が増加し、売上高422.07億円(前期比+5.9%)、営業利益36.54億円(同+9.9%)となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比15.49億円増の431.95億円となりました。現預金および売上債権が増加した一方、棚卸資産が減少しました。純資産は前期末比26.06億円増の227.13億円となりました。自己資本比率は52.6%(前期末48.3%)に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは41.24億円の収入となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益27.67億円、減価償却費10.26億円、棚卸資産の減少16.26億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは14.71億円の支出となり、主に固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは19.05億円の支出となり、借入金の純減8.4億円、配当金の支払い4.89億円、自己株式の取得3.74億円が主な要因です。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高408億円(前期比-5.5%)、営業利益20億円(同-23.1%)、経常利益17億円(同-40.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益12億円(同-45.3%)と減収減益を見込んでいます。為替レートは140円/米ドルを想定しています。米国の関税政策による影響は不透明なため、この業績予想には織り込んでいません。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は、期末配当を80円から90円に増配し、年間90円となりました。2026年3月期も年間90円の配当を予定しています。配当性向は2025年3月期が33.2%、2026年3月期予想が58.8%となっています。
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