ヘリオス　テクノ　ホールディング(株)の決算情報

ヘリオス テクノ ホールディング株式会社の主な事業セグメントは、ランプ事業と製造装置事業です。ランプ事業では産業用ランプ、一般照明用ハロゲンランプ、LEDランプの製造販売を行い、製造装置事業では配向膜印刷装置、特殊印刷機、UV露光装置光源ユニット、検査・計測装置等の製造販売を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.2%減の98億6,900万円、営業利益が38.8%減の9億円、経常利益が36.4%減の9億4,400万円、親会社株主に帰属する当期純利益が68.2%減の7億2,800万円となりました。ランプ事業は減収減益、製造装置事業も減収減益となりましたが、製造装置事業は引き続き主力の配向膜印刷装置や露光装置用光源ユニットの出荷・検収が概ね順調でした。

資産合計は前期末比1.3%増の211億6,900万円となりました。負債合計は7.4%増の50億6,200万円、純資産合計は0.5%減の161億600万円となりました。自己資本比率は1.4ポイント低下し76.1%となりました。主な変動として、流動資産では受取手形、売掛金及び契約資産が2億8,900万円増加、固定資産では投資有価証券が2億6,200万円減少しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは8億7,800万円の収入（前期は25億3,200万円の収入）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは900万円の支出（前期は14億700万円の収入）、財務活動によるキャッシュ・フローは8億5,200万円の支出（前期は1億5,800万円の支出）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比1,300万円増の120億1,300万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高140億円（当期比41.8%増）、営業利益11億円（同22.2%増）、経常利益12億円（同27.0%増）、親会社株主に帰属する当期純利益8億円（同9.8%増）を見込んでいます。自動車の電動化に伴う車載用パネルやバッテリー製造工程への対応、次世代半導体向け製造装置の開発、半導体製造装置用石英部品加工事業の立ち上げなど、新たな成長分野への取り組みを進めていく方針です。

2025年3月期の期末配当金は1株当たり41円、配当金総額は7億4,400万円となりました。2026年3月期の期末配当予想は1株当たり45円となっています。2024年11月に株主還元方針を変更し、2025年3月期から2027年3月期の3期間は主にインカムゲインで株主に報いる方針を打ち出しています。