2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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イリソ電子工業の2025年3月期第3四半期決算では、売上高は421億6,800万円（前年同期比2.5%増）と微増したものの、利益面では減少が顕著でした。営業利益は38億8,100万円（同19.0%減）、経常利益は43億200万円（同20.1%減）、親会社株主に帰属する四半期純利益は29億1,700万円（同32.1%減）となり、原材料価格高騰や自動車市場の低迷が業績に影響を与えています。
主な事業セグメント
イリソ電子工業株式会社の主な事業セグメントは、自動車市場向けの電子部品製造・販売です。特にxEV（EV、FCHV、PHV、HEV）向けのパワートレイン分野に注力しており、モビリティ、インダストリアル、コンシューマー市場にも製品を提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比2.5%増の421億6,800万円となりました。しかし、利益面では減少が見られ、営業利益は前年同期比19.0%減の38億8,100万円、経常利益は20.1%減の43億200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は32.1%減の29億1,700万円となりました。これは主に、売上の伸び悩みや原材料価格高騰の影響によるものです。地域別では、中国での売上回復が見られましたが、日欧米自動車メーカーの搭載車種販売低迷の影響を受けました。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比1.8%増の986億3,200万円となりました。主な変化として、建物及び構築物が94.0%増の112億300万円、ソフトウエアが1229.5%増の28億8,500万円となった一方、ソフトウエア仮勘定が97.2%減の8,700万円となりました。負債は14.3%増の226億8,000万円、純資産は1.4%減の759億5,200万円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末の78.7%から76.2%に低下しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は前年同期の46億7,400万円から14.1%増加し、53億3,100万円となりました。のれんの償却額は前年同期と同じ2,200万円でした。また、短期借入金が前連結会計年度末の12億6,100万円から40億円に増加しており、設備投資や運転資金の調達が行われたと推測されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高が前期比0.5%減の550億円、営業利益が20.8%減の47億円、経常利益が34.6%減の47億円、親会社株主に帰属する当期純利益が75.9%減の13億5,000万円と下方修正されました。これは、構造改革の実施に伴う特別損失約24.5億円の計上が主な要因です。一方で、構造改革により年間約7億円の利益改善を見込んでいます。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金予想は、前期の90円から10円増配の100円となっています。配当総額や配当性向については具体的な記載がありませんが、増配の方針が示されています。
注意事項
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