2025年3月期 決算短信の要約
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株式会社ヨコオの2025年3月期決算は、売上高828.84億円(前期比+7.8%)、営業利益42.26億円(前期比+161.2%)と大幅増収増益となりました。CTCセグメントでの生成AI関連需要取り込みやFC・MDセグメントの回復が寄与し、自己資本比率も68.1%に上昇しました。今後は米国関税政策の影響に注視が必要です。
主な事業セグメント
株式会社ヨコオは、主に車載用アンテナ(VCCS)、半導体検査用ソケット及びプローブカード(CTC)、電子機器用微細コネクタ(FC)、医療機器用部品/ユニット(MD)を製造・販売しています。また、MaaS/IoT向けアンテナ及びソリューション(インキュベーションセンター)の開発にも取り組んでいます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は828.84億円(前期比+7.8%)、営業利益は42.26億円(前期比+161.2%)と大幅増益となりました。VCCSセグメントの損益安定化に加え、CTC及びFC・MDセグメントの増益が寄与しました。経常利益は39.26億円(前期比+5.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は22.27億円(前期比+47.4%)となりました。CTCセグメントは生成AI関連の検査需要取り込みにより増収増益、FC・MDセグメントもPOS端末向けの回復などで大幅増収増益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は762.78億円(前期末比1.29億円減)となりました。主な変動は、現金及び預金の15.79億円減少、投資その他の資産の13.21億円増加です。負債は242.48億円(前期末比17.75億円減)となり、短期借入金が27.11億円減少しました。純資産は520.3億円(前期末比16.45億円増)となり、自己資本比率は68.1%(前期末比+2.3ポイント)に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは72.39億円の収入(前期比24.16億円増)となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益33.52億円、減価償却費39.96億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは40.85億円の支出(前期比10.39億円減)となり、主に有形固定資産の取得24.83億円、無形固定資産の取得15.76億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは46.15億円の支出(前期比43.54億円増)となり、短期借入金の返済27億円、配当金の支払10.7億円が主な要因です。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想については、米国の関税政策及びその対応としての価格交渉など不確定要素が非常に大きいことから、現時点では未定とされています。合理的に算定可能となり次第、速やかに開示される予定です。
株主還元
2025年3月期の配当金は、1株当たり年間48円(中間配当24円、期末配当24円)となりました。2026年3月期の配当予想も、1株当たり年間48円(中間配当24円、期末配当24円)を維持する見通しです。これは、株主への利益還元方針(DOE：純資産配当率2.2％を目安)に基づいています。
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