2025年３月期 決算短信の要約
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名古屋電機工業は2025年3月期、売上高が微減となる中で利益面では大幅な増益を達成しました。営業利益率は15.9％に向上し、自己資本比率も81.3％まで上昇、収益性と財務基盤の強化が進みました。次期は増収を見込むものの減益予想となっていますが、中期経営計画に基づき成長戦略を推進する方針です。
主な事業セグメント
名古屋電機工業株式会社の主な事業セグメントは「情報装置事業」の単一セグメントです。官需を主とし、道路交通安全を守るシステム開発に注力し、社会インフラの維持・保全、防災・減災等の社会課題解決に取り組んでいます。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が172.62億円（前年同期比1.8％減）となりました。一方、利益面では品質管理やコスト管理の強化により、営業利益27.52億円（同17.4％増）、経常利益27.82億円（同18.3％増）、親会社株主に帰属する当期純利益22.06億円（同31.3％増）と大幅な増益となりました。売上高営業利益率は15.9％と前期比2.6ポイント改善しています。
貸借対照表の変化
総資産は275.37億円（前期末比1.1％増）、純資産は223.99億円（同7.9％増）となりました。自己資本比率は81.3％と5.1ポイント上昇し、財務基盤が一層強化されました。主な変動として、売掛金が13.45億円増加した一方、電子記録債務が15.7億円減少しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4.33億円の収入（前期比69.3％減）となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益28.88億円の計上と、仕入債務の減少16.33億円、売上債権の増加8.71億円です。投資活動では5.63億円の支出、財務活動では4.09億円の支出となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高175億円（前期比1.4％増）、営業利益22.5億円（同18.2％減）、経常利益23.2億円（同16.6％減）、親会社株主に帰属する当期純利益17.4億円（同21.1％減）を見込んでいます。中期経営計画「N-PLAN2026」達成に向け、既存事業の強化とM&Aなどの積極的な投資戦略を推進する方針です。
株主還元
2025年3月期の1株当たり期末配当金は85円を予定しています。2026年3月期は1株当たり年間配当金45円（期末45円）を予想しています。なお、2025年4月1日付で1株につき2株の株式分割を実施しており、2026年3月期の配当予想はこの分割を考慮した金額となっています。
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