池上通信機(株)の決算情報

池上通信機株式会社の主な事業セグメントは、放送システム事業と産業システム事業です。放送システム事業では放送局向けの機器を、産業システム事業ではメディカル、セキュリティ、検査装置などの分野で製品を提供しています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比22.5%減の98億8,200万円となりました。減収に伴い営業損益は前年同期比16億6,700万円減少し、15億2,700万円の営業損失となりました。経常損益は15億3,800万円の損失、親会社株主に帰属する四半期純損益は15億6,700万円の損失となりました。中国市場における医療用カメラの販売が大幅に減少したことが主な要因です。

総資産は前連結会計年度末比2.0%増の312億1,800万円となりました。流動資産は1.2%増の255億9,200万円、固定資産は5.6%増の56億2,600万円となっています。負債総額は14.0%増の192億9,500万円、純資産は12.9%減の119億2,300万円となりました。自己資本比率は前連結会計年度末の44.7%から38.2%に低下しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末から33億6,100万円減少し34億1,800万円となっています。短期借入金は28億6,200万円増加し68億3,700万円、長期借入金は2億2,400万円増加し38億6,000万円となっており、資金調達が増加しています。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高225億円(前期比4.2%増)、営業利益8億円(同0.7%増)、経常利益7億円(同22.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億円(同11.7%減)を見込んでいます。中国市場における医療用カメラビジネスへの影響が第4四半期以降も継続すると予想されています。

2025年3月期の1株当たり配当金は、期末配当33円、年間配当33円を予定しています。前期の年間配当30円から3円の増配となる見通しです。