2025年３月期決算短信の要約
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帝国通信工業株式会社の2025年3月期決算は、電子部品セグメントの好調により増収増益となりました。売上高167.9億円（前期比10.3%増）、営業利益16.63億円（同75.5%増）と大幅な成長を達成しています。特にAV市場や自動車電装市場向けが堅調でした。一方、次期は減益予想となっており、世界経済の不透明感や原材料価格上昇などが懸念されます。
主な事業セグメント
帝国通信工業株式会社の主な事業セグメントは「電子部品」と「その他」です。電子部品セグメントでは、前面操作ブロック、抵抗器、センサー等の製造販売を行っています。その他のセグメントでは、機械設備等の製造販売等を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が167.9億円（前年同期比10.3%増）、営業利益が16.63億円（同75.5%増）、経常利益が21.27億円（同36.4%増）、親会社株主に帰属する当期純利益が20.09億円（同47.5%増）となりました。電子部品セグメントが全体的に好調に推移し、特にAV市場向けや自動車電装市場向けが堅調でした。一方、その他のセグメントでは産業機器市場の低迷が続き、機械設備等の販売は低調でした。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比4.3%増の334.6億円となりました。流動資産が8.7%増加し212.49億円、固定資産が2.7%減少し122.1億円となっています。負債は7.4%増の50.51億円、純資産は3.6%増の284.09億円となりました。自己資本比率は83.0%と高水準を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは18.14億円の収入（前期比37.9%減）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは2.28億円の収入（前期は8,700万円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは12.8億円の支出（前期比0.7%増）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比11.3%増の110.64億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高170億円（前期比1.3%増）、営業利益15億円（同9.8%減）、経常利益16億円（同24.8%減）、親会社株主に帰属する当期純利益13億円（同35.3%減）を見込んでいます。世界経済の不透明感や為替変動、原材料価格の上昇などが懸念材料となっています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり100円（中間50円、期末50円）となる予定です。これには創立80周年記念配当30円が含まれています。2026年3月期の配当予想は年間100円（中間50円、期末50円）を予定しています。
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