2025年3月期 決算短信の要約
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エレコム株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高1,180.07億円（前年比7.1%増）、営業利益135.31億円（同9.3%増）と増収増益を達成しました。セキュリティ関連事業の拡大やパワーサプライ、I/Oデバイスの販売増加、M&Aによる新規連結効果が寄与し、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。一方で、為替変動の影響により経常利益と当期純利益は減益となりました。
主な事業セグメント
エレコム株式会社は、パソコン・デジタル機器・家電関連製品の開発・製造・販売及び関連サービスを提供する単一セグメントの企業です。主な事業は、パワー＆I/Oデバイス関連、家電、BtoBソリューション、周辺機器・アクセサリの4つの品目に分類されています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が1,180.07億円（前年比7.1%増）、営業利益が135.31億円（同9.3%増）と増収増益となりました。一方、経常利益は131.9億円（同1.3%減）、親会社株主に帰属する当期純利益は93億円（同6.9%減）と減益となりました。売上高の伸長は、セキュリティ関連事業の拡大やパワーサプライ、I/Oデバイスの販売増加、テスコム電機グループの新規連結効果などが寄与しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比26.28億円減少し1,147.4億円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加はあったものの、円高進行により為替予約が減少したことです。純資産は37.56億円減少し826.92億円となり、自己資本比率は71.9%と微減しましたが、引き続き強固な財務基盤を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは173.54億円の増加（前期は96.69億円の増加）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは44.19億円の減少（前期は24.28億円の減少）、財務活動によるキャッシュ・フローは106.42億円の減少（前期は81.69億円の減少）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は437.18億円となり、前期末比22.34億円増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,300億円（前期比10.2%増）、営業利益149億円（同10.1%増）、経常利益148億円（同12.2%増）、親会社株主に帰属する当期純利益101.5億円（同9.1%増）と、増収増益を見込んでいます。中期経営計画の目標である「営業利益伸長率年平均10%以上」「ROE 13%以上」の達成に向けて取り組んでいます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり48円（中間24円、期末24円）を予定しています。2026年3月期は年間52円（中間26円、期末26円）と4円増配の予想です。配当性向は40.3%となり、中期経営計画で掲げる30%以上を維持しています。また、70億円の自己株式取得を実施し、株主還元の強化に努めています。
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