2025年３月期決算短信の要約
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日本信号株式会社の2025年3月期決算は、新紙幣対応や鉄道安全設備投資の増加により大幅な増収増益を達成しました。売上高1,068.59億円（前期比8.4％増）、営業利益99.06億円（同45.2％増）と好調な業績となり、自己資本比率も61.7％に上昇し財務体質が強化されています。次期も緩やかな成長を見込んでおり、株主還元も増配を実施するなど、堅調な経営が続いています。
主な事業セグメント
日本信号株式会社の主な事業セグメントは、「交通運輸インフラ事業」と「ＩＣＴソリューション事業」です。交通運輸インフラ事業では鉄道信号保安設備機器や道路交通安全システムを、ＩＣＴソリューション事業ではＡＦＣ機器や駐車場機器の製造・販売・保守サービスを行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が1,068.59億円（前期比8.4％増）、営業利益が99.06億円（同45.2％増）、経常利益が107.89億円（同36.7％増）、親会社株主に帰属する当期純利益が85.03億円（同59.1％増）となりました。新紙幣対応や鉄道事業者の安全設備投資増加により、大幅な増収増益を達成しています。セグメント別では、交通運輸インフラ事業の売上高が565.7億円（前期比4.9％増）、ＩＣＴソリューション事業が502.88億円（同12.8％増）と、両事業とも成長しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が1,662.4億円（前期末比0.6％増）、純資産が1,026.23億円（同6.0％増）となりました。自己資本比率は61.7％と3.1ポイント上昇し、財務体質が強化されています。主な変動として、売掛金が67.28億円増加した一方、契約資産が51.6億円減少しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが57.83億円の収入（前期比14.6％減）、投資活動によるキャッシュ・フローが44.98億円の支出（同50.8％増）、財務活動によるキャッシュ・フローが15.98億円の支出（同372.8％増）となりました。設備投資の増加や配当金の支払いにより、現金及び現金同等物の期末残高は112.48億円と前期末比4.4％減少しています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,080億円（前期比1.1％増）、営業利益100億円（同0.9％増）、経常利益108億円（同0.1％増）、親会社株主に帰属する当期純利益75億円（同11.8％減）を見込んでいます。セグメント別では、交通運輸インフラ事業が570億円（前期比0.8％増）、ＩＣＴソリューション事業が510億円（同1.4％増）の売上高を予想しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり43円（前期比12円増）となりました。2026年3月期も同額の43円を予定しており、配当性向は35.8％を見込んでいます。
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