セイコーエプソン(株)の決算情報

セイコーエプソンの主な事業セグメントは、プリンティングソリューションズ事業、ビジュアルコミュニケーション事業、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業の3つです。プリンティングソリューションズ事業が主力で、インクジェットプリンターやその消耗品などを扱っています。

当第3四半期連結累計期間の売上収益は1兆238億円(前年同期比3.2%増)となりました。事業利益は739億円(同36.1%増)と大幅増益となりました。プリンティングソリューションズ事業セグメントでの増収や、グループ全体での費用抑制継続、為替のプラス影響などが寄与しました。営業利益は628億円(同21.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は473億円(同11.6%増)となりました。

資産合計は前連結会計年度末比878億円増の1兆5,009億円となりました。これは主にFiery, LLCの子会社化に伴う影響です。負債合計は645億円増の6,665億円となりました。親会社の所有者に帰属する持分合計は232億円増の8,342億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は55.6%と、前連結会計年度末の57.4%から低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは1,087億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは1,341億円の支出となり、主にFiery, LLC買収に伴う支出849億円が含まれています。財務活動によるキャッシュ・フローは421億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は2,658億円となりました。

2025年3月期通期の連結業績予想について、売上収益は1兆3,600億円(前回予想比200億円増)に上方修正されました。事業利益は850億円で据え置かれましたが、営業利益は720億円(同40億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は520億円(同50億円増)に上方修正されています。為替レート前提は1米ドル153円、1ユーロ163円としています。

2025年3月期の年間配当金予想は74円(中間37円、期末37円)で据え置かれています。前期実績も74円(中間37円、期末37円)でした。