2025年3月期 決算短信の要約
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富士通株式会社の2025年3月期決算は、売上収益が3兆5,501億円（前年比2.1%増）、営業利益が2,650億円（同77.5%増）と増収増益となりました。特にサービスソリューション事業が好調で、調整後営業利益は3,072億円（同15.8%増）と大幅に改善しました。財務体質も引き続き強固で、親会社所有者帰属持分比率は49.8%を維持しています。
主な事業セグメント
富士通株式会社の主な事業セグメントは、サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューションの3つです。サービスソリューションはFujitsu Uvanceを中心としたグローバルな価値提供サービス、ハードウェアソリューションはサーバやストレージシステムなどのICT基盤、ユビキタスソリューションはパソコンなどのクライアントコンピューティングデバイスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上収益が前年比2.1%増の3兆5,501億円、営業利益が77.5%増の2,650億円と大幅に改善しました。特にサービスソリューション事業が好調で、調整後営業利益は前年比15.8%増の3,072億円となりました。一方、親会社の所有者に帰属する当期利益は13.6%減の2,198億円となりましたが、これは前年度に計上された一時的な税効果の反動によるものです。
貸借対照表の変化
資産合計は前年度末比0.5%減の3兆4,978億円となりました。親会社の所有者に帰属する持分は1兆7,409億円で、親会社所有者帰属持分比率は49.8%と高い水準を維持しています。自己株式の取得により自己株式が1,800億円増加し、資本剰余金が182億円減少しました。一方、利益剰余金は2,135億円増加し、1兆7,009億円となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは3,038億円の収入となり、前年度とほぼ同水準を維持しました。投資活動によるキャッシュ・フローは891億円の支出で、前年度の1,572億円の支出から大幅に減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは2,404億円の支出となり、主に自己株式の取得による支出が増加しました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は3,200億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上収益が前年比2.8%減の3兆4,500億円、営業利益が35.8%増の3,600億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が77.4%増の3,900億円と予想されています。調整後営業利益は17.2%増の3,600億円を見込んでおり、引き続き収益性の改善が期待されます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり28円（株式分割後）で、配当金総額は505億円となりました。配当性向は23.2%で、前年度の19.2%から上昇しています。2026年3月期の配当予想は1株当たり30円で、予想配当性向は13.5%となっています。
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