2024年12月期決算短信の要約
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太洋テクノレックス株式会社の2024年12月期連結決算は、売上高35.19億円（前年同期比3.2％増）と増収となりましたが、7,900万円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。テストシステム事業と鏡面研磨機事業の売上増加が全体を牽引し、損失幅は縮小しています。次期は医療機器関連やパワーデバイス市場向け製品に注力し、黒字化を目指す方針です。
主な事業セグメント
太洋テクノレックス株式会社の主な事業セグメントは、電子基板事業、テストシステム事業、鏡面研磨機事業、産機システム事業の4つです。電子基板事業ではFPCの製造・販売、テストシステム事業では基板検査機の製造・販売、鏡面研磨機事業では円筒鏡面研磨機の製造・販売、産機システム事業では産業機械の製造・販売及び仕入・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
連結売上高は35.19億円（前年同期比3.2％増）と増収となりました。しかし、営業損失5,400万円（前年同期は1.41億円の営業損失）、経常損失4,700万円（同1.08億円の経常損失）、親会社株主に帰属する当期純損失7,900万円（同1.26億円の親会社株主に帰属する当期純損失）と損失が継続しています。テストシステム事業と鏡面研磨機事業の売上高増加により、全体の損失は縮小しました。電子基板事業と産機システム事業の売上高は減少しています。
貸借対照表の変化
総資産は45.43億円（前年同期比0.7％減）となりました。流動資産は25.38億円（同0.2％増）、固定資産は20.04億円（同1.9％減）となっています。負債は20.12億円（同1.3％減）、純資産は25.31億円（同0.3％減）となりました。自己資本比率は55.0％と、前年同期の54.8％から若干改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは2.48億円の獲得（前年同期は2,700万円の使用）となりました。主な要因は、棚卸資産の減少1.48億円、減価償却費1.4億円、売上債権の減少7,300万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは500万円の使用（前年同期は6,400万円の使用）、財務活動によるキャッシュ・フローは1.58億円の使用（前年同期は1.41億円の使用）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上高44.71億円（前年同期比27.1％増）、営業利益6,100万円（前年同期は5,400万円の営業損失）、経常利益5,500万円（同4,700万円の経常損失）、親会社株主に帰属する当期純利益3,100万円（同7,900万円の親会社株主に帰属する当期純損失）を見込んでいます。医療機器やヘルスケア関連の受注獲得に注力し、パワーデバイス市場向けの検査装置の開発・販売強化を進める方針です。
株主還元
当連結会計年度末の配当は1株当たり3円00銭を予定しています。次期の配当についても、1株当たり3円00銭を予定しています。厳しい市場環境が続くものの、安定的配当の継続を基本方針としています。
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