2025年3月期決算短信の要約
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東光高岳の2025年3月期決算は、不適切事案の影響もあり減収減益となりました。売上高1,066.24億円（前年同期比0.7％減）、営業利益60.94億円（同26.1％減）を計上。次期は若干の増収と利益横ばいを見込み、新たな配当方針のもと増配を予定しています。自己資本比率は53.6％に改善し、財務基盤の強化が進んでいます。
主な事業セグメント
東光高岳の主な事業セグメントは、電力機器事業、計量事業、GXソリューション事業、光応用検査機器事業です。電力機器事業では受変電・配電用機器等、計量事業ではスマートメーター等、GXソリューション事業ではEV充電器等、光応用検査機器事業では三次元検査装置等を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の売上高は1,066.24億円（前年同期比0.7％減）となりました。利益面では、研究開発費の増加などにより、営業利益60.94億円（前年同期比26.1％減）、経常利益63.02億円（前年同期比21.4％減）、親会社株主に帰属する当期純利益38.24億円（前年同期比18.1％減）と減益になりました。不適切事案の影響で、売上高で約34億円、営業利益で約25億円の減少がありました。セグメント別では、計量事業とGXソリューション事業が増収、電力機器事業と光応用検査機器事業が減収となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比29.75億円減の1,136.52億円となりました。負債は前期末比55.92億円減の471.95億円、純資産は前期末比26.17億円増の664.56億円となりました。自己資本比率は53.6%と前期末の49.9%から3.7ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは50.39億円の収入（前年同期は59.38億円の収入）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは37.47億円の支出（前年同期は23.08億円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは33.49億円の支出（前年同期は11.81億円の収入）となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は134.32億円となり、前期末から20.43億円減少しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高1,080億円（前年同期比1.3％増）、営業利益62億円（同1.7％増）、経常利益63億円（同0.0％減）、親会社株主に帰属する当期純利益39億円（同2.0％増）を見込んでいます。一部製品の入札参加停止解除前の受注機会逸失の影響を考慮しつつ、若干の増収と利益はほぼ横ばいを予想しています。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり50円（前期60円）となりました。次期の配当予想は、新たに導入する業績連動型の配当方針に基づき、1株当たり年間74円（配当性向30.5％）を予定しています。
注意事項
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