2025年3月期第決算短信の要約
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ニデックは2025年3月期に売上高2兆6,070億円（前期比11.1%増）、営業利益2,402億円（同48.4%増）と過去最高を更新しました。AIデータセンター向け製品や車載事業の収益性改善が寄与し、営業利益率は9.2%に向上。新中期経営計画では高収益構造への転換を進め、2027年度に売上高2.9兆円、営業利益3,500億円を目指します。
主な事業セグメント
ニデックは精密小型モータ、車載、家電・商業・産業用、機器装置、電子・光学部品などの製品グループを持つ総合電機メーカーです。AIデータセンター向け水冷モジュールや電動車向けモータなど、成長分野での事業拡大に注力しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
売上高は前期比11.1%増の2兆6,070億9,400万円、営業利益は48.4%増の2,402億円となり、いずれも過去最高を更新しました。精密小型モータではHDD用モータの回復やAIデータセンター向け水冷モジュールの拡大、家電・商業・産業用では発電機やバッテリーエネルギー貯蔵システムの需要増が寄与しました。車載事業では収益性改善が進みました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比5.2%増の3兆3,255億6,100万円となりました。ニデックPSAイーモーターズの新規連結により有形固定資産が545億7,400万円増加したほか、営業債権や無形資産も増加しました。親会社所有者帰属持分比率は51.7%と前期末から0.1ポイント上昇し、財務の健全性を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは2,844億2,800万円の収入となり、前期比363億3,800万円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは1,472億5,500万円の支出で、前期比62億9,800万円減少しました。フリー・キャッシュ・フローは1,371億7,300万円の収入となり、前期に続き高水準を維持しています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高2兆6,000億円（前期比0.3%減）、営業利益2,600億円（同8.2%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益2,000億円（同19.3%増）を見込んでいます。売上高は前期並みを維持しつつ、収益構造の改善により二桁の営業利益率を目指しています。
株主還元
当期の年間配当金は、株式分割前基準で1株当たり80円（中間40円、期末40円）となりました。次期の配当予想は、株式分割後基準で年間42.5円（中間20円、期末22.5円）を予定しています。配当性向は24.4%となる見込みです。
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