神戸天然物化学(株)の決算情報

神戸天然物化学株式会社は、機能材料事業、医薬事業、バイオ事業の3つの主要セグメントで事業を展開しています。有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を単一の報告セグメントとしています。

当第3四半期累計期間の売上高は52.54億円（前年同期比1.3%増）となりました。しかし、営業利益は3.22億円（同62.0%減）、経常利益は4.84億円（同44.0%減）、四半期純利益は3.38億円（同43.1%減）と大幅な減益となりました。機能材料事業は好調でしたが、医薬事業とバイオ事業の販売が低調でした。研究開発費の増額も減益要因となっています。

総資産は194.51億円（前期末比4.5%増）となりました。主な変動として、仕掛品が5.8億円増加した一方、売掛金が14.1億円減少しました。負債は63.11億円（同14.0%増）となり、長期借入金が8.31億円増加しました。純資産は131.4億円（同0.4%増）とほぼ横ばいでした。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は31.24億円（前期末比5.7%減）となりました。設備投資により有形固定資産が19.21億円増加し、長期借入金も8.31億円増加しています。これらから、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスだったと推測されます。

2025年3月期通期の業績予想が下方修正されました。売上高は78.5億円（前期比14.3%減）、営業利益は7.5億円（同64.0%減）、経常利益は9億円（同57.0%減）、当期純利益は6.39億円（同45.6%減）と大幅な減収減益が見込まれています。医薬事業とバイオ事業での需要低迷や新規案件獲得の低調が主な要因とされています。

2025年3月期の年間配当金は、前期の30円から33円へ増配が予定されています。第2四半期末に16円の配当が実施され、期末配当は17円が予想されています。