2025年３月期 決算短信の要約
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デンヨー株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高707億5,300万円（前期比3.3％減）となりましたが、営業利益73億9,300万円（同4.3％増）、経常利益80億200万円（同8.5％増）と増益を達成しました。アメリカ市場向けの減少が売上高減少の主因ですが、価格改定効果や収益性の高い製品の堅調な出荷により利益は増加しています。
主な事業セグメント
デンヨー株式会社の主な事業セグメントは、発電機、溶接機、コンプレッサなどの産業用電気機械器具の製造・販売です。国内外で事業を展開し、日本、アメリカ、アジア、欧州の4つの地域セグメントで構成されています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が707億5,300万円（前期比3.3％減）となりました。一方、利益面では、営業利益73億9,300万円（同4.3％増）、経常利益80億200万円（同8.5％増）、親会社株主に帰属する当期純利益56億4,700万円（同10.8％増）と増益となりました。アメリカ市場向けの減少が売上高減少の主因ですが、一部製品の価格改定効果や収益性の高い製品の堅調な出荷により利益は増加しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が1,031億300万円（前期末比2.5％増）、純資産が806億5,800万円（同6.3％増）となりました。自己資本比率は75.0％で前期末から2.6ポイント上昇しています。主な変動項目として、有形固定資産が234億4,300万円（前期比22.8％増）と大きく増加しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは73億1,500万円の獲得（前期比75.2％増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは55億4,800万円の支出（同202.3％増）で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは17億9,100万円の支出（同118.7％増）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は244億9,700万円（前期末比1.9％増）となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高720億円（前期比1.8％増）、営業利益73億円（同1.3％減）、経常利益77億円（同3.8％減）、親会社株主に帰属する当期純利益51億円（同9.7％減）を見込んでいます。国内の建設投資は堅調に推移すると予想されますが、アメリカの政策動向や地政学リスクなどの懸念材料もあり、先行きは不透明な状況です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり75円（前期比11円増）となる予定です。次期の配当予想は1株当たり80円（中間35円、期末45円）を予定しており、総還元性向40％を目安に成果配分を実施する方針です。
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