(株)オリジンの決算情報

株式会社オリジンは、エレクトロニクス事業、メカトロニクス事業、ケミトロニクス事業、コンポーネント事業、その他（半導体デバイス事業）を主な事業セグメントとしています。各事業では電源機器、システム機器、合成樹脂塗料、精密機構部品、パワー半導体などを製造販売しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が288億300万円（前期比2.1％増）となりました。営業損失は2億4千600万円（前期は5億8千300万円の損失）、経常利益は2億800万円（前期比392.1％増）となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は8千300万円（前期は14億6千800万円の損失）となり、前期と比較して赤字幅が大幅に縮小しました。エレクトロニクス事業とコンポーネント事業が増収増益となり、全体の業績改善に寄与しました。

総資産は前期末比6.1％減の446億7千300万円となりました。流動資産は252億6千800万円（前期末比12.5％減）、固定資産は194億500万円（前期末比3.9％増）となりました。負債は187億8千100万円（前期末比11.5％減）、純資産は258億9千200万円（前期末比1.7％減）となりました。自己資本比率は52.5％と前期末から2.1ポイント上昇し、財務体質の改善が見られます。

営業活動によるキャッシュ・フローは4億300万円の支出（前期は1千100万円の収入）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは14億7千600万円の支出（前期は2億円の収入）、財務活動によるキャッシュ・フローは7億8千700万円の支出（前期は10億2千万円の収入）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比31.5％減の55億200万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高300億円（前期比4.2％増）、営業利益8千万円、経常利益4億円（前期比91.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益0円を見込んでいます。売上高、利益ともに改善が予想されており、特に営業利益の黒字化が期待されます。

2025年3月期の期末配当金は1株につき20円を予定しています。2026年3月期の年間配当金は1株40円（中間・期末とも20円）を予定しており、前期と同水準を維持する方針です。