2025年12月期 第１四半期決算短信の要約
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株式会社ツバキ・ナカシマの2025年12月期第1四半期は、欧州自動車産業の低迷により業績が悪化しました。売上収益は前年同期比8.5%減の182.73億円、営業利益は76.2%減の3.58億円となり、5.58億円の四半期損失を計上しました。通期予想は売上減少を見込むものの、営業利益は増加を予想しています。厳しい事業環境の中、コスト削減と効率化が課題となっています。
主な事業セグメント
株式会社ツバキ・ナカシマは、プレシジョン・コンポーネントビジネスとブロア・リアルエステイトビジネスの2つの主要セグメントを展開しています。プレシジョン・コンポーネントビジネスでは精密ボール、ローラー、リテーナー、シートメタル部品の製造販売を行い、ブロア・リアルエステイトビジネスではブロア、ファン等の送風機の製造・販売・メンテナンス及び不動産賃貸を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年12月期第1四半期の業績は、売上収益が前年同期比8.5%減の182.73億円となりました。営業利益は前年同期比76.2%減の3.58億円に落ち込みました。この減少は主に欧州における自動車産業の低迷が影響しています。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期から14.64億円減少し、5.58億円の損失となりました。プレシジョン・コンポーネントビジネスの売上収益は8.3%減、セグメント利益は78.7%減となり、ブロア・リアルエステイトビジネスも売上収益19.9%減、セグメント利益56.3%減と苦戦しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比3.4%減の1,688億円となりました。主な変動として、棚卸資産が22.91億円減少し、無形固定資産及びのれんが12.53億円減少しました。負債は前期末比1.4%減の1,116.83億円となり、主に為替の影響で社債及び借入金が14.04億円減少しました。資本は前期末比7.1%減の571.17億円となり、為替換算調整勘定などのその他の資本の構成要素が33.51億円減少しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは17.17億円の増加となりました。主な要因は、棚卸資産の減少10.57億円、減価償却費及び償却費8.81億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは10.98億円の減少で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4.28億円の減少で、主に配当金の支払3.46億円によるものです。結果として、当第1四半期末の現金及び現金同等物は前期末比3.75億円減少し、229.59億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期通期の連結業績予想は、2025年2月17日に公表された内容から変更はありません。売上収益は前期比5.8%減の715億円、営業利益は前期比22.9%増の10億円を見込んでいます。一方、税引前利益は6億円の損失、親会社の所有者に帰属する当期利益は8億円の損失を予想しています。
株主還元
当第1四半期における配当金の支払額は3.46億円でした。2025年12月期の年間配当予想は0円となっています。
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