セガサミーホールディングス(株)の決算情報

セガサミーホールディングスの主な事業セグメントは、エンタテインメントコンテンツ事業、遊技機事業、ゲーミング事業です。エンタテインメントコンテンツ事業ではゲームやアニメーション等を手掛け、遊技機事業ではパチスロ・パチンコ機を開発・製造・販売しています。ゲーミング事業では海外でのオンラインゲーミング関連事業や統合型リゾートの運営、ゲーミング機器の開発・製造を行っています。

2025年3月期は、遊技機事業の反動減により減収減益となりました。一方、エンタテインメントコンテンツ事業では「ソニック」IPのトランスメディア展開が進み、ゲームやキャラクターライセンス収入が増加しました。ゲーミング事業も黒字化し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比36.3%増の450億円となりました。売上高は前期比8.5%減の4,289億円、営業利益は16.8%減の481億円でした。

総資産は前期末比0.9%減の6,447億円となりました。現金及び預金が減少した一方、棚卸資産や投資有価証券が増加しました。負債は前期末比11.2%減の2,631億円となり、長期借入金や契約負債が減少しました。純資産は前期末比6.7%増の3,816億円となり、自己資本比率は4.5ポイント上昇して59.1%となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは208億円の収入となり、前期比68.8%減少しました。これは主に税金等調整前当期純利益548億円を計上した一方、法人税等の支払191億円や棚卸資産の増加127億円があったためです。投資活動によるキャッシュ・フローは125億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは279億円の支出となりました。

2026年3月期は、遊技機事業の回復により増収増益を見込んでいます。売上高は前期比10.7%増の4,750億円、営業利益は10.1%増の530億円、経常利益は5.4%増の560億円を予想しています。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は16.8%減の375億円を見込んでいます。エンタテインメントコンテンツ事業では主要IPの成長、遊技機事業ではパチスロの主力タイトル投入を計画しています。

2025年3月期の1株当たり配当金は52円（中間25円、期末27円）となりました。2026年3月期の配当予想は55円（中間27円、期末28円）です。株主還元方針として、DOE3%以上または総還元性向50%以上のうち高い方を基準とし、配当または自己株式取得を通じて還元する方針です。2025年3月期の総還元額は約232億円、総還元性向は約51.5%となりました。