グローリー(株)の決算情報

グローリー株式会社の主な事業セグメントは、金融市場、流通・交通市場、遊技市場、海外市場の4つです。各市場向けに現金処理機器やセルフ型製品などを提供し、国内外で事業を展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が3,690.17億円(前期比0.9%減)、営業利益が351.73億円(同31.2%減)、経常利益が284.14億円(同41.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が160.53億円(同45.7%減)となりました。海外市場では増収増益でしたが、国内市場では新紙幣対応需要の反動減などにより減収減益となりました。

総資産は前期末比5.9%減の4,416.55億円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加163.55億円、受取手形・売掛金等の減少197.13億円、棚卸資産の減少154.27億円です。負債は前期末比14.6%減の2,055.88億円、純資産は前期末比3.2%増の2,360.67億円となりました。自己資本比率は53.3%に上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは457.52億円の収入(前期比9.3%増)となりました。主な要因は、売上債権の減少204.58億円、減価償却費153.39億円、のれん償却費86.94億円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは79.11億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは212.75億円の支出となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高3,400億円(前期比7.9%減)、営業利益215億円(同38.9%減)、経常利益195億円(同31.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同37.7%減)を見込んでいます。また、2026年3月期末よりIFRS会計基準を任意適用する予定です。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり108円(前期比2円増)となる見込みです。2026年3月期の配当予想は年間112円(中間56円、期末56円)です。また、総還元性向100%以上を目標に追加し、自己株式の取得(上限150億円または600万株)を決議しました。