(株)宇野澤組鐵工所の決算情報

株式会社宇野澤組鐵工所の主な事業セグメントは、真空ポンプ、ブロワ等各種ポンプの製造販売を行う「製造事業」と、オフィスビルを中心とした不動産賃貸事業を展開する「不動産事業」の2つです。

2025年3月期の業績は、売上高49.54億円（前年同期比10.2％減）、営業利益5.94億円（同6.6％減）、経常利益6.18億円（同5.3％減）、当期純利益3.96億円（同6.4％減）となりました。製造事業では一般産業機械及び半導体製造装置向け真空ポンプの売上が減少し、売上高は43.06億円（同11.7％減）、セグメント利益は1.09億円（同35.2％減）となりました。不動産事業は堅調に推移し、売上高6.47億円（同1.0％増）、セグメント利益4.84億円（同3.8％増）となりました。

総資産は前期末比3.64億円減少し84.24億円となりました。主な要因は売掛金の3.5億円減少です。負債は6.46億円減少し50.66億円となり、電子記録債務の3.16億円減少等が影響しました。純資産は2.81億円増加し33.57億円となり、利益剰余金が3.41億円増加したことが主因です。この結果、自己資本比率は39.9％（前期末35.0％）に改善しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは7.61億円の資金増加（前期は4.45億円の増加）となりました。主な要因は税引前当期純利益6.17億円、減価償却費1.95億円、売上債権及び契約資産の減少6.82億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは2.58億円の資金減少（前期は1.29億円の減少）となり、主に有形固定資産の取得による支出2.69億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは1.65億円の資金減少（前期は1.76億円の減少）となりました。

2026年3月期の業績予想は、売上高50億円（前期比0.9％増）、営業利益5.7億円（同4.1％減）、経常利益6億円（同3.1％減）、当期純利益4.1億円（同3.3％増）を見込んでいます。世界経済の不確実性による設備投資の先送り等が懸念される中、受注の確保に努め、利益を計上する方針です。

2025年3月期の1株当たり配当金は50円（前期と同額）、配当性向は13.9％となりました。2026年3月期も1株当たり50円の配当を予定しており、予想配当性向は13.5％です。