(株)タダノの決算情報

タダノグループの主な事業セグメントは、建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車の開発・製造・販売です。日本、欧州、米州、オセアニアを主要な地域として事業を展開しています。

当第1四半期の売上高は804億9,500万円（前年同期比128.9%）と大幅に増加しました。特に海外売上高が567億9,100万円（前年同期比138.8%）と伸長し、海外売上高比率は70.6%に達しました。一方、営業利益は53億9,200万円（前年同期比95.9%）、経常利益は41億5,500万円（前年同期比89.0%）と減少しました。これは主に買収関連費用の計上によるものです。親会社株主に帰属する四半期純利益は37億200万円（前年同期比183.8%）と大幅増となりました。

総資産は前期末比51億4,300万円増の4,085億6,600万円となりました。主な増加要因は、棚卸資産の増加101億1,000万円、有形固定資産の増加96億6,300万円、のれんの増加127億4,700万円です。一方、現金及び預金が122億5,000万円、前払金が159億9,700万円減少しました。負債は前期末比63億9,200万円増の2,209億1,700万円となり、主に短期借入金の増加44億4,800万円によるものです。純資産は前期末比12億4,800万円減の1,876億4,800万円となりました。

キャッシュ・フロー計算書の詳細な情報は記載されていませんが、現金及び預金が前期末比122億5,000万円減少していることから、営業活動によるキャッシュ・フローや投資活動によるキャッシュ・フローにマイナスの影響があったと推測されます。一方、短期借入金が44億4,800万円増加していることから、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなった可能性があります。

2025年12月期の通期連結業績予想は、売上高3,400億円（前期比16.6%増）、営業利益240億円（同0.9%増）、経常利益200億円（同5.1%減）、親会社株主に帰属する当期純利益150億円（同125.8%増）を見込んでいます。第1四半期の実績を踏まえても、この予想に変更はありません。ただし、米国通商政策による影響は見込んでいないとのことです。

2025年12月期の配当予想は、中間配当18円、期末配当18円の年間36円となっています。これは前期の年間配当23円から大幅な増配となります。