2025年３月期決算短信の要約
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株式会社加藤製作所の2025年3月期連結業績は、売上高529億3,200万円(前年同期比92.1%)、営業利益9億300万円(同54.6%)と減収減益となりました。中国事業の見直しに伴う子会社整理損計上により、60億3,300万円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上しましたが、2026年3月期は新型クレーンの販売開始やインド事業の貢献により業績回復を見込んでいます。
主な事業セグメント
株式会社加藤製作所の主な事業セグメントは、建設用クレーン、油圧ショベル等の製造・販売です。日本、中国、欧州を中心に事業を展開しており、各地域で独立した経営単位として製品の戦略立案と事業活動を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が529億3,200万円(前年同期比92.1%)、営業利益が9億300万円(同54.6%)、経常利益が14億100万円(同54.4%)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は60億3,300万円(前年同期は42億3,500万円の純利益)を計上しました。中国事業の見直しに伴う子会社整理損の計上が主な要因です。セグメント別では、日本の売上高が466億5,300万円(前年同期比91.1%)、中国が27億3,700万円(同119.1%)、欧州が47億8,700万円(同84.8%)となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比2.5%減の1,027億4,700万円となりました。主な変動は、棚卸資産の97億5,000万円増加、現金及び預金の78億200万円減少、売掛金の80億900万円減少です。負債合計は前期末比8.1%増の581億4,400万円となり、主に短期借入金の76億1,600万円増加によるものです。純資産は前期末比13.5%減の446億300万円となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは133億1,900万円の減少となりました。主な要因は、棚卸資産の増加134億8,600万円、税金等調整前当期純損失55億9,800万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは9億3,000万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは66億3,800万円の増加となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比76億200万円減少し、147億6,300万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高570億円(前期比7.7%増)、営業利益17億円(同88.1%増)、経常利益12億円(同14.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12億円を見込んでいます。高価格帯の大型ラフテレーンクレーン新型車の販売開始やインド事業による増収が期待されています。一過性の損失を計上した前期から大幅な改善が見込まれており、中期経営計画の各施策推進により今後の連結業績と資本収益性の向上が期待されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり70円(中間35円、期末35円)、配当金総額は8億2,100万円となりました。2026年3月期の配当予想も年間70円(中間35円、期末35円)を予定しています。
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