(株)昭和真空の決算情報

株式会社昭和真空は、真空技術応用装置事業とサービス事業を主な事業セグメントとしています。真空技術応用装置事業では、水晶デバイス装置、光学装置、電子部品装置などを製造販売しています。サービス事業では、装置の構成部品・付属品の販売、改造工事、修理などを行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が84.8億円(前年同期比13.6%増)、経常利益が8.37億円(同243.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が5.61億円(同242.0%増)と大幅に改善しました。主に光学装置の売上増加や、水晶デバイス装置の大口受注獲得が寄与しました。受注高も102億6,800万円(同52.1%増)と大きく伸長しています。

総資産は前期末比7.8%増の154億5,100万円となりました。主な変動は、売掛金が10億2,500万円増加、仕掛品が5億6,700万円増加した一方、現金及び預金が3億7,700万円減少しました。負債は前期末比24.9%増の38億6,100万円、純資産は1.7%増の115億9,000万円となりました。自己資本比率は75.0%と引き続き高水準を維持しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは1億7,800万円の獲得(前年同期比83.4%減)となりました。主に売上債権の増加や棚卸資産の増加による支出がありましたが、税金等調整前当期純利益や前受金の増加などによる獲得がありました。投資活動では3億3,200万円の支出、財務活動では4億4,400万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は48億1,300万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高95億円(前期比12.0%増)、営業利益8億円(同1.0%増)、経常利益8.4億円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5.7億円(同1.4%増)を見込んでいます。水晶デバイス装置の売上増加を予想する一方、光学装置や電子部品装置の売上減少を見込んでいます。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり70円(配当性向76.8%)となりました。2026年3月期も年間70円の配当を予定しており、予想配当性向は78.3%となる見通しです。