2025年３月期決算短信の要約
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株式会社椿本チエインの2025年3月期連結業績は、売上高2,791.93億円(前期比4.6%増)、営業利益228.54億円(同7.5%増)と増収増益となりました。チェーン事業の好調やモビリティ事業の新規案件寄与が成長を牽引し、自己資本比率も69.9%に改善しました。一方、2026年3月期は減益予想となっており、経営環境の不透明感が続く中での収益力強化が課題となっています。
主な事業セグメント
株式会社椿本チエインの主な事業セグメントは、チェーン、モーションコントロール、モビリティ、マテハンの4つです。チェーン事業ではドライブチェーンやコンベヤチェーンなど、モーションコントロール事業では減速機や軸継手など、モビリティ事業では自動車エンジン用タイミングチェーンシステムなど、マテハン事業では物流システムや搬送装置などを手がけています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が2,791.93億円(前期比4.6%増)、営業利益が228.54億円(同7.5%増)、経常利益が253.32億円(同8.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が221.22億円(同19.2%増)となりました。チェーン事業の好調持続やモビリティ事業の新規案件量産立ち上げ、円安の影響などが増収増益に寄与しました。特にモビリティ事業は売上高が7.8%増加し、マテハン事業も4.4%増と堅調でした。
貸借対照表の変化
資産合計は3,715.1億円(前期末比5.1%減)となりました。現金及び預金が93.75億円減少、投資有価証券が71.75億円減少したことが主因です。負債合計は1,093.48億円(同16.4%減)となり、電子記録債務が110.48億円減少しました。純資産は2,621.62億円(同0.6%増)となり、自己資本比率は69.9%と3.9ポイント改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは212.97億円の収入となりました。税金等調整前当期純利益301.67億円の計上が主因です。投資活動によるキャッシュ・フローは118.34億円の支出となり、設備投資に131.59億円を支出しました。財務活動によるキャッシュ・フローは216.55億円の支出となり、自己株式の取得に100.05億円、配当金の支払いに69.84億円を支出しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,900億円(前期比3.9%増)、営業利益215億円(同5.9%減)、経常利益230億円(同9.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益200億円(同9.6%減)を見込んでいます。世界経済の不透明感が続く中、既存事業の収益力強化や新事業開発に注力する方針です。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり80円(中間33円、期末47円)を予定しています。2026年3月期の配当予想は年間80円(中間40円、期末40円)となっています。なお、2024年10月1日付で1株を3株に分割する株式分割を実施しており、分割前換算では2025年3月期の年間配当金は240円相当となります。
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