2025年3月期 決算短信の要約
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キクカワエンタープライズ株式会社の2025年3月期決算は、売上高が55億3,370万円（前年比0.9%増）と微増ながら、営業利益10億2,421万円（前年比32.6%増）、経常利益10億8,656万円（前年比28.7%増）、当期純利益7億4,388万円（前年比20.2%増）と大幅な増益を達成しました。しかし、次期の業績予想は厳しい経営環境を反映し、大幅な減収減益を見込んでいます。
主な事業セグメント
キクカワエンタープライズ株式会社は、木工機械と工作機械の製造・販売を主な事業としています。木工機械は売上高の約76%、工作機械は約24%を占めています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の業績は、売上高が55億3,370万円（前年比0.9%増）と微増となりました。一方、利益面では大幅な改善が見られ、営業利益は10億2,421万円（前年比32.6%増）、経常利益は10億8,656万円（前年比28.7%増）、当期純利益は7億4,388万円（前年比20.2%増）と、3年連続の増益となりました。この増益は、働き方改革に対応した工場稼働率の平準化や内製化の推進によるものと考えられます。
貸借対照表の変化
総資産は前年比0.1%減の145億1,819万円となりました。負債は前年比25.4%減の22億3,175万円、純資産は前年比4.8%増の122億8,644万円となりました。自己資本比率は84.6%と高水準を維持しています。主な変動として、現金及び預金の減少、製品の増加、買掛金の減少が挙げられます。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは7,816万円の獲得（前年比82.0%減）、投資活動によるキャッシュ・フローは3億8,533万円の使用（前年比29.3%減）、財務活動によるキャッシュ・フローは2億2,538万円の使用（前年比44.5%増）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前年比10.8%減の44億1,452万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想は、売上高45億円（前年比18.7%減）、営業利益1億5,000万円（前年比85.4%減）、経常利益2億1,000万円（前年比80.7%減）、当期純利益1億5,000万円（前年比79.8%減）と大幅な減収減益を見込んでいます。この予想は、不安定な国際情勢や人件費上昇、エネルギー価格・物価・物流費の高止まりなどの厳しい経営環境を反映したものと考えられます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり180円（前年比20円増）となり、配当総額は2億2,500万円、配当性向は29.3%となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり100円（前年比80円減）と減配を予定しています。
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